暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第241話 不穏な影
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う事実は異例だ。

「(……気になる、かな? やっぱり。ルール違反だという事は判っているんだが……、色々と聞いてみたい。……自分の世界が、また広がる気がする)」

 人との出会い。繋がっていく輪。それを強く感じているリュウキだからこそ、そう思った様だ。アスナやレイナも例外ではなく……。

「(……リュウキ、さん)」

 それは、スリーピングナイツ側も例外ではない。
 ランも、リュウキに何か(・・)を感じたから、強く彼を求めたのだ。

「あはははっ! やっぱり 空を飛ぶのは気持ちいいなぁ〜!」

 ユウキは、純粋にこの世界をただただ楽しんでいる様だった。……だが彼女も、そのアバターの小さな身体に熱い思いを秘めていた。

 暫く空の旅を続けて――漸く目的地が見えてきた。

「見えたよー! 迷宮区!」

 前方を飛んでいたユウキが真っ先に見つけ、相変わらずの元気な声で叫んだ。
 
 その声に全員が注目した。
 連なる岩山の向こうに、一際巨大な塔が目の中に飛び込んでくる。見慣れたモノだとはいえ、やはりその建造物の大きさや装飾は類を見ない。
 
 皆は目を輝かせながら、迷宮区の入り口、塔の下部へと降りて行った。














〜22層 湖畔のログハウス〜


 それは、スリーピングナイツの皆と合流する前の事。

 本日の《突発的ボス攻略》についてをアスナとレイナは、皆を呼び寄せて説明をしたのだ。勿論リズを筆頭に、皆手伝うと即座に言ってくれた。勿論それについては、アスナもレイナも 嬉しかった。だけど、スリーピングナイツの目的、目標を考えれば、そんなありがたい申し出も……断らなければならないのが、申し訳なかった。

 でも、そんな事でこじれてしまうような仲間内ではない。
 意思を笑顔で汲んでくれた。汲んでくれた上で、更に自分達の持っているポーション類を所持容量限界まで持たせてくれる、と言う激励を、アスナとレイナは受けていた。
 リュウキはキリトから受け取っている……だけではなく。 

「それで、あの件(・・・)は、どうだ? キリト」
「ああ、滞りなく、大丈夫だ。はは、それにしても、久しぶりに無茶をするんだな? 何だか懐かしいよ」
「……だな。今回のは、あの時の邪神狩りより遥かに難易度が高い。でも、オレとしては どっちにも興味があるから。今回のBOSS攻略もそうだが、……その件もな」
  
 キリトとリュウキはと言うと……、何やら秘密の話? があるらしく、色々と何の話なのかを聞いてみたかったレイナとアスナだったが、それとなく躱されて、シャットアウトされてしまった。
 その場にはユイもいて。

「ばっちりです! お兄さん。私もしっかりとサポートし
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