暁 〜小説投稿サイト〜
遊戯王ARC―V 〜二色の眼と焔の武装〜
第1章 スタンダード次元篇
ペンデュラム召喚
第2話 フィールドに轟く咆哮 フレア・キャノン・スカーレット・ドラグーン
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にこんなことを言わせて、悔しくはないのか!」
「ファン第1号?」

 この少年の名前はタツヤ。以前にもこの遊勝塾の見学に来ており、ストロング石島戦でも生で遊矢のデュエルを見ていた。それからすっかり、タツヤは遊矢の大ファンになったのだ。

「僕、すごいと思った。何万人もいるお客さんがデュエルで、遊矢兄ちゃんのデュエルでひとつになって、僕もあんなデュエルがしたいと思った! 遊矢兄ちゃんみたいなデュエルが!」

 タツヤの真っ直ぐな言葉は遊矢にしっかりと届いていた。

「??????俺も??????もう一度あんなデュエルがしたい! あの大観衆の前で!」

 思いのたけを口にする遊矢に龍牙が言う。

「遊矢」
「龍牙!」
「あのデュエルでおまえは生まれ変わったんだろ? 逃げずに戦い、この子のようにおまえのデュエルで(みんな)を湧かせて、笑顔にするようなデュエリストに。ファンにここまで応援されたんだ。ちゃんと応えないとな」
「龍牙??????」

 タツヤの隣にタツヤと同い年と(おぼ)しき赤髪の少女、アユと太った体形の少年、フトシが歩み寄る。

「俺たちだってファンだぜ!」
「これからもずっとね! ねっ、タツヤくん」
「うん!」

 ふと、フトシが龍牙を見て言う。

「ところで、この兄ちゃん、誰?」
「あぁ、俺? こういう者です」

 龍牙はその場にいるメンバーに入塾申込書を見せる。

「龍牙、おまえも遊勝塾に!」
「ああ。おまえのデュエル、すっげぇおもしろかったからな。結構、興味出ちまったんだよ。てなわけで、これからご鞭撻のほど、よろしくお願い致します。先輩方」
「おぉぉ、先輩! 痺れる響きだぜぇ!」
「ああっ、よろしく頼むよ龍牙!」
「てわけで、遊勝塾に新メンバー誕生!」
「えッ! 入ってくれるのッ! 本当に! やったぁぁぁッ!」

 ダウンしていた修造が復活し、歓喜の叫びをあげる。

「燃えるぜ! 熱血だァァァッ!」

 修造の叫びをよそに、遊矢はゴーグルを外す。

「??????エンターテイナーが、ファンをがっかりさせちゃ、ダメだよな! 絶対にマスターしてやる! ペンデュラム召喚!」

 遊矢は決意を新たに、ペンデュラム召喚をマスターしようと意気込む。

「ハッ、なーにがペンデュラム召喚だ!」

 そんな遊矢を嘲笑うかのような声。

「インチキの腕でも上げんのか?」

 声がする方向には、いかにもチンピラっといった風貌の不良が3人いた。

「なんだ、おまえたちは!?」
「インチキを使ってチャンピオンを倒した卑怯者デュエリストであるおまえに天誅をくだしに来た正義のデュエリスト、てところかぁ」

 不良たちのリーダー格と思しき男がそんなこと
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