第1章 スタンダード次元篇
ペンデュラム召喚
第2話 フィールドに轟く咆哮 フレア・キャノン・スカーレット・ドラグーン
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来た来た、ピンチ! これで、ペンデュラム召喚だァァッ!」
『ERROR』
「え──うわあああああっ!?」
YUYA
LP2400→0
YUZU:WIN
何も起こらず、呆気なく遊矢のライフが0になった。
そのことに周りがなんとも言えない空気になるなか、龍牙だけは、内心で苦笑いを浮かべていた。
―○●○―
「あのぉ、質問があるんですけど?」
「は、はい。なんでしょう?」
デュエルが終わり、デュエルフィールドから出てきた遊矢に入塾希望者の1人が訊く。
「さっきキミ、ペンデュラムカードって言ってたけど??????」
「ペンデュラムカード?」
「あ、それは、俺が勝手にそう言ってるだけで、正式にはなんて名前なのか??????」
「ちょっと見せて」
「うん」
柚子はそのペンデュラムカードと自分のカードを見比べる。
「これが、ペンデュラムカード??????」
遊矢の言うペンデュラムカードには、普通のモンスターと違い、フレームの下半分がモンスターではなく、マジックカードの色をしていた。そして、通常の効果テキストの上にペンデュラム効果というテキストがあり、左右に数字が描かれていた。
「ペンデュラム召喚はこのカードじゃなきゃ、できないってこと?」
「それ、ズルじゃん! てか、ペンデュラム召喚なんて、最初からねえんじゃねぇの!」
「そうだ! 石島戦はシステムに細工をしたんだろう! じゃなきゃ、モンスターの大量召喚なんか、できるわけねえし!」
「そこまでしてチャンピオンに勝ちたかったのかしら?」
「やっぱり、『卑怯者』の息子ね」
見たことのないカードと召喚法、それを遊矢しか持っていないことから、ペンデュラム召喚をインチキと断じて、入塾希望者たちは掌を返して塾から去ろうとする。
「あぁぁっ! ちょっと待ってぇぇ──うわぁぁっ──うわはあああああっ!?」
塾長の修造が引き留めようとするが、入塾希望者たちはお構いなく、修造を踏み潰して行ってしまう。
「????????????ッ??????」
そして、遊矢は、ようやく手にした尊敬や声援が罵倒に変わった現実から逃れるようにゴーグルをかけてしまう。
そのまま、遊矢が意気消沈したままその場を去ろうとした瞬間──。
「遊矢兄ちゃんは卑怯者なんかじゃない!」
1人の幼い少年の叫びがその場に響いた。
青色の髪を持った、小学生と思しき少年だった。
「遊矢兄ちゃんは細工なんかしてない! 正々堂々と石島と戦って勝ったんだ! ペンデュラム召喚で勝ったんだ!」
背後から権現坂が現れ、叫ぶ少年の肩に手を置く。
「遊矢! ファン第1号
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