暁 〜小説投稿サイト〜
遊戯王ARC―V 〜二色の眼と焔の武装〜
第1章 スタンダード次元篇
ペンデュラム召喚
第2話 フィールドに轟く咆哮 フレア・キャノン・スカーレット・ドラグーン
[3/16]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
いたものだから、思わず、ストロング石島は驚愕の声をあげてしまう。

「おまえ、榊遊勝のせがれか!?」

 ピエロ──遊矢は無言でお辞儀をする。

「それがチャンピオンに対する態度か!」

 一見、ふざけたような態度にストロング石島は怒鳴る。

「これは失礼しました」

 遊矢はピエロの仮面を取り、初めて口を開く。

「では、改めて、お願い致します。どうか、わたくしめとデュエルを!」

 そう言い、遊矢はデュエルディスクを展開する。

「チャンピオンさまのお手並み拝見!」
「お手並みだぁ? この礼儀知らずのクソガキがぁ! プロの技でおまえを躾直してやる!」

 対するストロング石島もディスクを展開するが、ペースは若干遊矢のほうに傾いていた。

「はっはっは! 序盤から盛り上げてくれるなぁ、遊矢!」

 普通に登場するのではなく、以外な登場をする。観客を驚かせるエンターテイナーらしい登場に、龍牙は笑みを浮かべる。

『おぉっとぉ! いきなり意外な展開となりましたが、とにかく、役者は揃いました!』

 遊矢とストロング石島はデッキからカードを5枚引き、準備万端となる。

『戦いの殿堂に集いしデュエリストたちが、モンスターと共に地を蹴り、宙を舞い! フィールド内を駆け巡る! 見よ! これぞデュエルの最強進化系! アクショォォォン──』
「「デュエル!」」

 遊矢が生まれ変わるための第一歩であるデュエルがいま、始まった。


―○●○―


「いやー、昨日のデュエルはおもしろかったなぁ!」

 街中を歩いていた龍牙は、先日行われたスペシャルマッチのことを思い出す。先日のデュエルは遊矢の勝利で終わった。
 序盤は遊矢の魅せるデュエルで観客をわかせ、ストロング石島をあと一歩というところまで行ったが、そこはチャンピオン、すぐに挽回して、遊矢を絶体絶命のピンチまで追い詰めた。
 だが──。

 ──揺れろ、魂のペンデュラム! 天空に描け、光のアーク! ペンデュラム召喚! いでよ! 我が下僕(しもべ)のモンスターたち!

 未知の召喚法、ペンデュラム召喚。手札から大量のモンスターを1度に召喚してみせた。
 遊矢はそのペンデュラム召喚を行い、見事に逆転勝利を収めた。

「ペンデュラム召喚ねぇ。いいねいいねぇ。未知のデュエルに召喚法。これだから、デュエルはやめられねぇぜ」

 龍牙が向かっているのは、遊矢が所属しているというデュエル塾、遊勝塾だ。
 アクションデュエルとペンデュラム召喚。このふたつを間近で見るには、遊矢のもとに行くのが1番。
 また、龍牙は遊矢自身のことも気に入っており、その遊矢がやるエンタメデュエルにも興味津々であった。
 その胸をワクワクさせ、龍牙
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ