第1章 スタンダード次元篇
ペンデュラム召喚
第2話 フィールドに轟く咆哮 フレア・キャノン・スカーレット・ドラグーン
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「おーおー、賑わってんなぁ」
舞網スタジアム、観客の熱狂が響くなか、龍牙は観客席の出入口の前に立っていた。
普通に席に座って見るよりも、見晴らしがいいためである。
「「「ハァッハァッハァッ!」」」
そこへ、息を切らせながら出入口から入ってくる者たちがいた。
一人は紫がかった赤髪を青い半球状の髪飾りでツインテールにしており、どこかの学校の制服らしき服装をした少女。名前は柊柚子。手首には、2つのリングをクロスしたような珍しいブレスレットを身につけていた。
一人は黒髪のリーゼントで、白い学ランに赤のハチマキと白のタスキ、鉄ゲタという大男。名前は権現坂昇。堅物ながらも漢気が感じられる少年だった。
最後は茶髪に炎のような模様のジャージ、首からホイッスルをさげた中年の男性。名前は柊修造。柚子の父親だった。いかにも、「熱血だッ!」と叫びそうな熱血漢のような雰囲気を持っていた。
『いよいよ、本日のメイィィンイベントのお時間がやってまいりましたぁ! チャンピオン、ストロング石島に挑戦しますのはぁ──あの伝説のデュエルスター、榊遊勝の一人息子、榊遊矢くんであります!』
スクリーンにストロング石島と遊矢の顔が映し出される。
「??????遊矢」
「あいつ、本当に出るのか!?」
(ん? この三人、遊矢の知り合いか?)
口ぶりから、この三人が遊矢の知り合いであることを龍牙は察する。
龍牙が察した通りで、柚子と権現坂は遊矢と親友であり、幼馴染みである。
そして、柚子の父親の修造は遊矢が通うデュエル塾、遊勝塾の塾長であり、榊遊勝とは先輩後輩の間柄である。
「よっしゃぁッ! これでうちに──」
修造がガッツポーズをして、何かを言おうとしていたが、柚子のハリセンによるダイレクトアタックを受けて遮られてしまう。
??????それよりも、そのハリセンは一体どこに隠し持っていたのだろうか。
『このスペシャルマッチは、アクションデュエルの公式ルールに則って行われます!』
(アクションデュエル??????さて、どんなデュエルなのか、楽しみだぜ)
龍牙がこのデュエルで楽しみにしているもののひとつ、龍牙が知らないデュエル、アクションデュエル。
龍牙はいまかいまかとワクワクしていた。
『フィールド魔法、《辺境の牙王城》を発動!』
まだデュエルが始まっていないにもかかわらず、実況が一枚のフィールド魔法を発動する。
途端に、スタジアムが密林に覆われ、大きな湖と岩でできた城が出現する。
(なるほど。アクションデュエルは常時フィールド魔法が発動しているデュエルか。そうなると、アクションデュエルってのはもしかして──)
龍牙はすぐ
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