第三十話 幸せの影その十五
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「そのことはね」
「だといいけれど」
「というかちゃんと自分でお料理作ってるし」
「神戸でもだね」
「そうよ、健康管理はしてるわ」
酒を飲み甘いものの楽しんでもというのだ。
「しっかりとね」
「そうしてね、一人でも」
「一人暮らしだからこそね」
「健康管理はしっかりしないと」
「その辺り前より口煩くなった?」
優子は優花に突っ込み返した。
「むしろ」
「そうかしら」
「ええ、前よりもね」
男だった時よりもというのだ。
「むしろね」
「そうかしら」
「そう思ったわ、けれど私もお料理が出来るし」
「健康管理もよね」
「考えてるから」
だからだというのだ。
「安心してね」
「お顔を見たら」
優子の顔色、そして肌の具合を見ての言葉だ。
「いい感じね」
「そうでしょ、生活はまずお肌に出るからね」
「そう言うけれど」
「まだ十代じゃわからないわよ」
「大体二十代になってから?」
「二十五からね」
その年齢が境目だというのだ。
「私もまさかって思ってたけれど」
「実際にそうなったの」
「これがね、ちょっと疲れると」
「お肌に出るのね」
「特に女の子はね、だから貴女も気をつけてね」
「二十五を越えたら」
「その時はね、じゃあね」
それならと話してだ、優子はまたアイスを食べた。優花も共に食べてだった。この日も幸せに過ごすのだった。長崎の街を巡りながら。
第三十話 完
2016・7・22
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