宇宙戦艦ヤマト2199 元爆撃機乗りの副長 2
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のおかげだな」
「何が起こっているんだ?」
古代君が手を動かしながら疑問を口にする。それに相原君が答える。
「世界中から電力が送られてきているようです。それから、副長に世界各国の防空隊から通信です」
「メインパネルに投影しろ」
メインパネルに現れたのはオレと共に空を飛び、ガミラスと戦りあってきた戦友たちだ。
『よう禿鷹。お前さんが陸で死ぬかもしれないと聞いてな、渋っていたお偉いさん共をぶん殴って、暴動を起こそうとしていた民間人を説得して、そっちに電力を送ってやったぜ』
『こっちも似たようなもんだ。まあ、秘蔵のコレクションを賄賂にな』
『こっちはババア相手にデートだぜ。ったく、帰ってきたら浴びるほどの酒を飲ませろよ』
全員が笑いながら報告してくれる。本当に気のいい奴らばっかりだな。
「おうよ、全員招待して朝から晩まで酒宴を開いてやるよ。だから、辛いだろうが、意地でも生き残ってくれ。絶対にオレ達は地球を救ってみせる。地球を守れるのは、もうお前たちしか残っていない」
『当たり前よ。お前が鍛え上げてくれた腕で留守を守っていてやるよ。だから、そっちも生きて帰ってこいよ』
『嫁と子供も、いや、皆がお前たちという希望に期待してるんだ』
『頑張ってくれ、ヤマト!!』
『また、綺麗なあの空を!!』
『頑張れ!!』
『まけるなよ!!』
『ずっと待ってるからな!!』
メインパネルに通信長が追加で一般市民の応援の映像を次々と投影していく。そんな中、待ち望んだ瞬間が訪れる。
「波動エンジン始動、フライホイール接続。回転率、96、100」
「エネルギー伝達を確認。いつでも行けます!!」
「南部、とっとと席に座れ!!発進準備、最終確認!!」
「はっ、はい!!」
「確認完了しています」
南部が瀬川君が状況を報告してくれる。よしよし、間に合ったな。
「艦長、発進準備整いました」
「うむ、抜錨と共に擬装解除!!」
「抜錨!!」
地面に埋まっている状態から抜け出すために結構な揺れを感じる中、追加で指示を飛ばす。
「島、右舷を惑星間弾道ミサイルに対して垂直に向けろ!!古代、南部、擬装解除終了と共に全主砲副砲照準、弾種は衝撃砲だ!!真田、発射と同時に波動防壁を展開しろ!!」
「取舵四十」
「測距終了、自動追尾完了しました」
「ショックカノン、エネルギー充填完了しました」
「波動防壁、いつでも展開可能です」
「艦長!!」
「撃ち方始めい!!」
「てええ!!」
全15門からショックカノンが放たれ、惑星間弾道ミサイルが爆発する。
「波動防壁展開!!」
波動防壁が張られ、船体へ
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