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宇宙戦艦ヤマト2199 元爆撃機乗りの副長 2
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のリーダーの顔が少し引っかかる。何処かで見たことがあるような?瀬川君に軽く調べてもらおう。エンジンは、まだ電力が足りないか。まあ、オレの日頃の行いが良いからなんとかなるだろうさ。

「司令部からの伝令です!!惑星間弾道ミサイルの接近を確認。目標は、本艦です!!」

まだ発進準備が完了していない中、惑星間弾道ミサイルの接近に艦橋の者達が焦りと苛立ちで騒がしくなる。艦長の方に顔を向けると目だけで指示が飛ぶ。オレにこの場を抑えてみせろと。土方宙将の推薦とは言え、沖田司令はオレがどういう人物なのかを完璧には把握していないからな。まあ、当たり前だろう。瀬川君に視線を向ければ、既に艦内放送の準備を行ってくれていた。そしてマイクを受取り、回線を開く。

「諸君、私は宇宙戦艦ヤマト副長の永井だ。現在、本艦は動くことも攻撃することも出来ない状況で、ガミラスからの惑星間弾道ミサイルに狙われている。これを聞いて焦る気持ちはわかるが、落ち着け。焦った所でどうにかなるか?ならないだろう。では、どうする?簡単だ。自分のなすべきことをなせばいい。もし奇跡が起こり、発進が間に合ったとしよう。今の状態で素早く発進し、迎撃が出来るかどうかを考えてほしい。どうだ?出来るか?出来ないのなら出来るようにしろ。安心しろ。どうせいつか人は死ぬ。天運に見放されて死ぬか、自分たちの間抜けで死ぬか、どっちが良い。諸君が選んで動け」

艦内放送を切り、ブリッジ要員に指示を飛ばす。

「航海長、機関長、いつでも飛ばせるようにしておけ。飛び立った後は右舷を惑星間弾道ミサイルに向けろ。戦術長、砲雷長、外すことはないだろうが迎撃の心構えをしていろ。技師長、波動防壁の展開準備を忘れるな。ぶっつけ本番だが、ぶっつけ本番にならないのは航空隊だけだ。通信士、司令部からの通信回線は君の判断で全員に聞こえるようにしろ。手が空いたら祈ってろ。こういう場合はどの神様に祈れば良いんだろうな?」

「さあ?いつも通り運命を司る神か、地球の繁栄を祈願して五穀豊穣の神でしょうか?」

「意外と縁結びの神様が良いかもしれんな」

瀬川君とフソウに乗っていた頃のように軽口の叩き合いをしていると大きな音を立てて砲雷長が立ち上がる。

「ふざけている場合ですか!!」

「砲雷長の南部君だったか。仕事は終わったのか?」

「何を悠長なことを!!なんとかしないと僕達もこのヤマトごと吹き飛ばされるんですよ!!」

「だから今できる最善の指示は出しただろう」

「百歩譲ってその意見には賛同しますよ。ですが最後が神頼み?そんなものでどうにかなると」

「エネルギー急速にチャージされていきます!!」

機関長の徳川さんの声に南部君が唖然とする。

「神頼みも馬鹿にならんだろう?特に今回は縁結びの神様
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