宇宙戦艦ヤマト2199 元爆撃機乗りの副長 2
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「改造ハヤブサ、噂に聞く爆装のコスモファルコンのことですか?」
「そう、今回ので5代目になる。初代から4代目までは全部被弾後に爆弾代わりにぶつけたから残ってない」
「4回も!?どれだけ昔から飛んでいるんですか」
「初陣が第二次火星海戦だったな」
「ということは、元から軍人だったわけではないのですか?」
「そうだ。元はスタントパイロットだったんだがな。人手不足で即席の講習だけで戦地に送られたんだよ。まあ、なんとか生き残って、その後も色んな戦場に送り込まれてな。3ヶ月前にメ号作戦に参戦する戦艦フソウの艦長に任命されて、そこでも生き残ったんだよ」
「フソウの、ということは兄さんと同じ戦場に」
「何?あの戦場に君の兄がいたのか?」
「駆逐艦ユキカゼの艦長としてメ号作戦に」
「そうか、ユキカゼの艦長だったのか。出来る限りの援護をしてやったが、それがどれだけの助けになったのかは分からん」
「兄は、副長から見てどんな人でしたか?」
「顔を見たこともないし、話をしたこともない。だがな、人数の少ない駆逐艦の艦長とは言え、最後まで戦場に残ることに誰もが文句を言わなかったんだろうな。そうじゃなかったらあそこまでの操艦なんて出来なかったはずだ。それだけの魅力あふれる男だ。出来れば、共にイスカンダルに向かいたかったよ」
「……ありがとうございます」
そして次々とブリッジ要員が現れ、全員が揃った所で挨拶を行う。
「オレがヤマト副長の永井大樹一等宙佐だ。これからオレ達は前代未聞の33万6000光年の航海に出る。新人や実践が初めての者も多く、不安なこともあるだろうがオレや艦長のようなベテランもいる。溜め込まずに年上を頼れ。若者は大人を食い物にしてのし上がることを考えればいい」
「航海科所属副長補佐の瀬川優樹です。副長がこんな感じで不安を感じるでしょうが、戦闘になれば信頼できますから安心して構いませんよ。副長の扱いに困った時は私に言ってください」
「挨拶はこんなものだな。それでは各自出航に向けて最終確認を行え」
各員が出航に向けての最終確認を行う中、オレも各班から上がってきた報告に目を通す。弾薬に装甲材が若干少ないように感じるな。特に煙突ミサイルが少ないな。その分、ハヤブサのミサイルと三式融合弾はたっぷりある。装甲材は、ああ、地球に在庫がないのか。太陽系内の採掘場に寄って補給しとかないとまずいな。早めに気づいておいてよかった。予定搭乗者は全員乗っているな。フソウの3倍近い乗員か。何人連れて帰ってこれるかな?出来るだけ多く連れ帰ってやりたい。おっ、艦長がって、席ごと降りてくるのかよ。無駄にカッコイイな。保安科?まあ、これだけの人数で長い航海を行うんだ。必要になるときもあるのだろう。ただ、こ
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