宇宙戦艦ヤマト2199 元爆撃機乗りの副長 2
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に見ても制圧は必要です」
「そちらも許可しよう。立案は誰がする?」
「たたき台は私が、詳しくは戦術長の古代に任せます。無論、最終確認はしますがほとんどそのまま通すつもりです。私は航空科の簡易講習を受けただけで、あとは独学ですので」
「なるほど、分かった。問題はないだろう」
「ありがとうございます。それから太陽系を抜けるまでに技術科から上がってきた艦首砲、波動砲と呼ばれる兵器の試射も行う予定です。そのための標的を現在新見君が捜索中です」
「標的が決まり次第テストしよう」
「了解です。ところで、瀬川君の指揮はどうでしょうか?」
瀬川君の指揮が拙いとオレの仕事が増えるんだが。
「緊急時のことは分からんが、通常の航海の指揮は問題ないだろう。君のように中々肝が座っておるよ」
「メ号作戦の戦闘中でも軽口が叩ける位には肝が座っていますよ。被弾後に化けて出るならガミラスか艦長の所に出ろってね。まあ、私も後輩の加藤、航空科隊長の加藤のことですが、あいつにお祓いさせるからガミラスの方に出ろとか言ってましたけど」
「あの戦いの中で、か」
「ええ、あの戦いの中で、です」
「酷い戦いだ。多くの者に囮という真実を隠し、犠牲にしてしまった」
「私も出来る限りのことはしましたが、勝ち目が薄いというのは辛いですね」
「そうだな。局所的ならなんとか出来たかもしれん。だが、こうまでやられるとな」
「このヤマトの主砲の斉射見た時も思いましたよ。せめてこの主砲が開戦当初から存在していればと。戦艦の主砲で敵艦橋に集中砲火でなんとか駆逐艦を落とすのが限界とか、完全爆装のハヤブサを最高速度でぶつけて巡洋艦が中破とかキツイを通り越してヒドイですから」
「そうなればもっと酷いことになっていたかもしれんがな」
「でしょうね。一体何処から間違っていたのか、おっと、すみません」
「いや、構わんよ。私も考えたことがある。あまり大きな声では言えないがな」
「ですね。あと、自分の人生でも思ったことがありますよ。スタントパイロットが戦闘機乗りまではわかりますけど、なんで副長なんてやってるんでしょうね」
「たしかにな。私も初めて見たよ。だが、十分才能はあるようだし、君の努力も知っている。これからも私を支えてほしい」
「了解です、艦長。土方宙将にも頼まれていますしね」
「そうだったな」
「では」
敬礼をして艦長席から離れて副長席に向かう。今は瀬川君が席に座っている。
「すまんがもう少しの間頼むぞ」
「ええ、任されました。副長が出撃している間は私が代わりですので」
「そんな機会は殆ど無いだろうがな。よっぽど切羽詰まった状況じゃないとな。念の為に積み込ませただけだし、飛ぶ
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