宇宙戦艦ヤマト2199 元爆撃機乗りの副長 2
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「これがヤマトの艦橋ねぇ」
「フソウに比べるとかなり広いですね」
「まあ、フソウが老朽艦なのも原因だろうな。コンゴウ型より前の艦だからな。最初に配属を聞いた時はオレを殺そうとしているのかと思ったわ」
「たぶん、搭乗員の皆がそうですよ。まあ、なんとか生き残れましたけどね」
「皆で頑張ったからな。それにしても、航海科だったんだな、瀬川君」
「操艦が荒いことで有名でしたから。それでも生き残ったということでフソウに経験者として配属されましたから」
「よく生き残ったものだな。爆撃機乗りの艦長と操艦の荒い副長で」
「頑張りました」
そんな風に話しながら各席のコンソールを見て回る。
「おっ、電影クロスゲージとトリガーがあるってことは艦首砲も積んでるんだな」
「他の席も見て回りましたが全部最新式ですね」
「あら?誰か先に来ているの?」
副長以外の声が聞こえたのでエレベーターの方に顔を向ける。そこには黄色地に黒のラインの艦内常装を着た女性がいた。
「おう、お先。永井大樹一等宙佐だ。この艦の副長を務める。あと、航空科所属だ」
「航海科には所属していますが、実質は副長補佐の瀬川優樹三等宙佐です」
「し、失礼しました。船務科所属主任レーダー手、森雪一等宙尉です」
慌てて敬礼をする森君に笑う。
「気にするな。これから命を預ける物がどんなものか気になって寝れなかったんだよ」
「それに付き合わされているだけです。よろしく、森一尉」
「はい、よろしくお願いします」
「戦闘中、会議中、あとは報告の時以外はフランクで構わんぞ。長い付き合いになるんだ。もう少し肩の力を抜いておけ」
「は、はぁ」
「副長は普段はこんな感じですので。戦闘中はまともになりますので安心して大丈夫ですよ。地味に沖田司令に次ぐ戦果を上げている人なので」
「えっ、オレってそんなに戦果をあげてるのか?」
ぶっちゃけ撃墜マークとか興味がなかったからな。というか、戦闘機を落としたことがないな。対艦攻撃ばっかりやってたし。
「正確に言うと、戦果を上げて生き残っているという意味です。なんで戦時中登用で三尉から一佐まで上り詰めてるんですか」
「頑張ったからな」
「頑張りましたね。私もメ号作戦で1階級、今回の副長補佐の件に合わせてもう1階級上がってますけど」
「オレ、1階級しか上がってないのに?」
「あの許可証の分でしょう?たぶん」
「あれは見事にやられたな。O.M.C.Sで酒が造れるなら許可なんて貰う必要がなかったな」
「絶対狙ってやられましたよ」
「くっ、さすがは歴戦の勇将。ひよっこのオレとは大違いか」
畜生、許可証じゃなくて階級
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