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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic17さぁ世界に喧嘩を売りに行こうか〜 Previous Night〜
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ジロリと睨まれたアギトはぶっきらぼうにそう言いつつ、ルーテシアの頭の上に座り込んだ。ルーテシアとリヴィアが「恐かったね?」アギトを心配すると、「ベ、別に恐くなんかない」アギトがプイッと明後日の方へと目をやった。若干恐ろしかったらしい。
「明日からの大仕事では1分1秒の遅れが致命になるかもしれないというのに。そんなのでは困るから、きっちり時間を守れるように再調整を受けた方が――」
アルファがさらに文句を続けようとした時、「馬鹿を言え」彼女たちに背を向けて操作盤に展開されているキーボードのキーを打ち続けていた少年がそう言って、座っているデスクチェアをクルっと回して彼女たちへと体を向けた。
「再調整している暇などあるか」
見た目は9〜12歳ほどの少年だが、実年齢は60歳を越えている。薄紫色の髪、瞳の色は黄金で釣り目。笑うと八重歯が光る。青いストライプが縦に描かれたYシャツ、蝶ネクタイ、黒ベスト、そして紫色のジュストコールを羽織っている。名をプライソン・スカリエッティ。史上最悪の科学者だ。
「ですがプライソン! 5分前行動すらちゃんと出来ないようでは・・・!」
「予定時刻を越えなかっただけで十分だ。・・・これで全員が集まったな」
脚を組んだプライソンが「さぁいよいよ宴会の前日だぞ、お前たち」そう言ってパチパチと拍手。アルファ達“スキュラ”も拍手をし始めたことで、スキタリスとシコラクスの両チームも倣って拍手を始める。
「管理世界の注目を一手に受ける公開意見陳述会。俺たちはそれを狙って、時空管理局に喧嘩を売る。俺たちは一夜にして次元世界の歴史に名を残せるわけだ。すでに悪名を得ている俺だが、さらに悪の名声が得られるわけだ。考えただけで興奮するな」
手振りでアルファら作品たちの拍手を止めたプライソンはニタリと凶悪な笑みを浮かべ、「アルファ。作戦の概要説明を」そう促した。アルファは「はい。作戦をおさらいするから忘れないようにね」と応じて一度咳払い。
「作戦開始は明日、9月12日。公開意見陳述会の終了予定時刻である19時ジャスト。警戒していながらも結局何も起きなかったと気が緩んだその瞬間。まずは・・・デルタ!」
「はーい♪」
オレンジ色をしたロングヘアをポニーテールにした12歳くらいの少女・デルタが大きく返事をした。白のブラウス、赤いリボン、裾付近に白のラインが1本入った黒のプリーツスカートという“スキュラ”シリーズ共通の衣服に、オプションとしてクリーム色のベストを着ている。
「それにベータ!」
「うん」
栗色のボブで、左目が前髪で隠した15歳ほどの少女・ベータが頷く。“スキュラ”の共通衣服に、オプションとして黒いセーターを腰に巻いている。
「お前たちは、宴の開始を告げるという大事な
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