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魔道戦記リリカルなのはANSUR~Last codE~
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って感じがありありとするっス」
「あ、ちょっと解る。プライソンも若干だけどあたし達とスキュラ連中に差を付けてるよね」
目的地であるプライソンの研究室へと再び歩き出しながらアギト、ノーヴェ、ウェンディ、ディエチの4人は、チーム・シコラクスと同じサイボーグ姉妹である“スキュラ”シリーズ、その長女であるアルファと三女であるガンマに対して不満を漏らした。
「クイントは何か思うところはある?」
ノーヴェ達のリーダーでありながら、母親としての役目も宛がわれているクイント。彼女の意見を伺おうとメガーヌが話を振った。
「まぁあの娘たちは、私たち家族の中で最も重要な役割を与えられているからしょうがない気もするかな~。でも私たちも、あの娘たちが動けない間を護衛するっていう重要な役割でもあるから、そこは尊重してほしいかもね」
クイントの意見は両方を尊重するものだった。プライソンの与えた両陣営のコンセプトがそもそも違う。チーム・シコラクスは“スキュラ”シリーズの護衛役および遊撃部隊として開発されたシリーズだ。プライソンにとっては替えの利く存在でしかない。
「けどゼータの死にはほとんど関心なかったよな、アイツら。マジで信じらんねぇ~」
「あたし達の誰かが死んでも、プライソンはやっぱり何と思わないんスかね~・・・」
「お母さんは、あたし達の誰かが死んでもやっぱり・・・?」
姉妹であるにも拘らず末っ子の死を悼むことすらしない“スキュラ”に対し、怒りや憐れみを通り越して恐怖を憶えるノーヴェ。ウェンディの言葉を聴いたディエチが前を往くクイントにそう訊ねる。
「もちろん悲しいわ。だからノーヴェ、ディエチ、ウェンディ、それにセッテ、オットー、ディード。約束して。任務はとても大事だけど、身の危険を感じたら撤退して。たとえ失敗しても生き残れば次がある。プライソンやスキュラの娘たちに怒られるかもしれないけど、それでもまずは生き残ること」
ディエチにそう答えた後、クイントはノーヴェ達へとそう伝えた。命を大事に、と。ノーヴェ達はそれぞれ「うんっ!」と首肯した。プライソンは生みの親、そう自覚していながらも彼女たちにとって重要なのは育ての親、クイントなのだ。
「遅い! 集合時刻の3分前に来るとはどういうつもり!?」
クイント達チーム・シコラクスと、メガーヌ達チーム・スキタリスが研究室に到着して即座に聞こえて来たのは、ブロンドのウェーブの掛かったロングヘアをした18歳ほどの少女・アルファの怒声だった。白のブラウス、赤いリボン、裾付近に白のラインが1本入った黒のプリーツスカート、オプションとして藍色のブレザーを着ている。
「遅刻じゃないだけマシじゃん」
「何か言った、アギト?」
「言ってな~い」
アルファに
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