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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
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ヴェは「ほらな!」バシッとウェンディの背中に平手を1発。

「あいたー!? ちょっ、オットーやディードに比べて強すぎないっスか、ノーヴェ!?」

「そりゃまぁ、お前は肯定派なんだからいくだろ? 強くさ」

「うへ〜。同じくらいが良かったっス・・・」

背中を擦りながら今度はウェンディが文句を言う。ノーヴェは構わずに「んじゃディエチも行っとくか!」次のターゲットをロックオン。ディエチは「あたしはいいよ」そう言って、背中を護るかのように体の向きを変えた。

「まぁそう言わずに、ディエチも1発貰うといいっスよ♪」

しかしウェンディがディエチの腰回りに抱きついてクルッと反転。ディエチの背中がノーヴェの方へ向いたことで、ノーヴェは即座に「気合い注入!」背中を叩いた。また結構力を込めたようで「いった!」ディエチは背中に両手を伸ばして痛がった。

「この馬鹿力・・・!」

「あっはっは! 良し、気合い注入も済んだし、プライソンのところに行こうぜ!」

満足したのか大手を振って歩き出すノーヴェだったが、彼女の背後に佇んだままのウェンディ達の目はどれもノーヴェの背中に向けられていた。ウェンディ達はそろそろと足音を殺してノーヴェの背後に忍び寄ると、一斉に利き手を振り上げた。クイントはその様子に口元を右手で押さえ、笑わないように堪えている。

「せぇ〜のっス!」

ウェンディの掛け声で、彼女を含めたセッテ、オットー、ディエチ、ディードは振り被っていた利き手をノーヴェの背中に向けて振り下ろした。バッチーン!と、聞くだけで痛くなるような派手な音が通路に響き、「ぶえ!?」叩かれたノーヴェは痛がる前に前方へと吹っ飛び、「あべしっ!?」床を数回バウンド、さらにずざざーっと床を滑ってからようやく停止した。クイントもこうなるとは思わなかったのか「あらら」目を点にしていた。

「いってー! ふざけんな、マジで! いくらなんでも強過ぎんだろ、今の! つうか、誰だ、頭を叩いた奴は!」

後頭部や背中を擦りながらノーヴェはズンズンと足音を立てつつ戻って来て、「正直に答えろ!」問い質す。セッテ達は視線を逸らすことはなかったのだが、「ウェンディ!」だけが明後日の方を見たことで、ノーヴェも犯人が察したようだ。

「バレたっスか♪ でも吹っ飛ぶほど強烈な1発はあたしじゃないっスよ」

「ああ、そうだろうな。だが、頭を叩いた事実は消えねぇよ」

「えっ? 素直こそ美徳だってママりん言ってたっスよ? 素直に謝ったら許してくれるって!」

ジリジリと歩み寄って来るノーヴェから逃げるウェンディは、謝ったのに許してもらえないことに驚き、ママりん――クイントを見た。ウェンディ達の視線を受けたクイントは「あはは・・・」苦笑した後・・・

「こういう場
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