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ミッドチルダ東部にある広大な森林地区。その奥にはプライソンの本拠地の研究所がある。なんてことはない洞窟を入り口として、その奥には人工的に造られた空間が広がっている。施設は蟻の巣の如く地下へと伸びており、彼の製作した兵器の生産施設、格納庫、居住区などなどが幾つもある。そんな研究所の居住区の通路を、複数人の少女が歩いていた。

「いよいよっスね〜。もうずっとワクワクしっぱなしで、早く暴れたいっスよ♪」

特徴的な語尾を使うウェンディ。

「おう! 廃棄都市区画で下手を打ったからな!」

言葉遣いが少々荒い、ボーイッシュなノーヴェ。

「うん。雪辱を果たす」

茶色い長髪をうなじ辺りで大きなリボンで結ったディエチ。

「そうね〜。私の方も、レリックもプフェルトナーも回収できなかったし。今度こそはしっかりとこなさないとね♪」

薄紫色の長髪をポニーテールにしたクイント。彼女ら4人はプライソン一派であるチーム・シコラクスのメンバーだ。が、彼女たちの後ろにさらに3人の少女が居た。

「セッテ、オットー、ディード。今回の任務には、あなた達も出ることになると思うから」

「問題ありません」

ピンク色の長髪、額を護るヘッドギアを装着したセッテが、感情の薄い声でそう返す。

「僕も問題ありません。いつでも出撃できます」

バトルスーツの上に裾の短いショートジャケットとズボン、さらに起伏の乏しい体のラインと言うことでノーヴェ以上に見た目が少年のようだが、他のメンバーと変わらず少女であるオットーが続く。

「素体フレームおよび武装の調整も、昨日の内にガンマによって調整されましたから」

オットーと同じで目付きが少々ジトっとした、栗色の長髪をしたディードがそう締めた。彼女たちは先の廃棄都市区画戦時には、本格戦闘が出来るような状態ではない、未調整の体であったために参加できなかった。しかし明日12日、地上本部にて行われる公開意見陳述会の襲撃には間に合った。

「これでようやく、真のチーム・シコラクスになったわけっスね♪」

「これならどんな相手が来ても負けない」

「おう。セッテ、オットー、ディード、お前らも気張って行けよ」

「「はい。ノーヴェ姉様」」

ノーヴェがオットーとディードの背中を叩き、次いでセッテの背中を叩こうとしたが、彼女はスッと1歩分前進したことでノーヴェの1発を躱した。

「なんだよ・・・」

「私は仮にもあなたの姉。叩かれる謂れはない」

「気合を入れてやってんじゃねぇかよ。判んねぇかな〜、このやり取りの良さがよ」

良かれと思っての行動を否定されたノーヴェは文句を言うと、「そうっスよ、セッテ。気合い注入は重要っスよ!」ウェンディが人差し指を立てて胸を張った。ゆえにノー
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