暁 〜小説投稿サイト〜
非日常なスクールライフ〜ようこそ魔術部へ〜
第39話『視える』
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される。ちなみに僕のは前者だよ」

「丁寧にすいません…」


男性も加わったその説明は、素人でも十分理解できるほとわわかりやすかった。
尤も、それ以前に魔術やら魔法やらの存在を知らなければ、理解は苦しむだろうが。
あ、そう思えば、この場合の素人って何だろう。


「さて。君達に話しかけたのは他でもない。少しばかり、気になったものでね。君たちは普通に魔法を使えるだろう?」

「は、はい」

「君たちのような歳で魔法が使えるのは極めて珍しい。そのことについて、色々と聞かせてはくれないか?」

「はぁ…」


男性は興味津々といった様子で、晴登らにそう訊く。
なるほど。話を聞く限り、子供で魔法を使えるのは本当に珍しいようだ。
ちなみにここで、「どうして魔法を使えることを知ってるのか」という質問が頭に浮かんだが、彼の魔眼は魔力を視ることができるようなので、それで知ったのだと結論づけた。

それにしてもこの訊かれ方では、正直何を答えればいいのかわからない。もう少し、質問の内容を絞って貰わないと。


「…質問が難しかったようだね。だったら、どうやって魔法を身に付けたのかだけ、教えてくれないか?」

「あ、はい」


難しい、という感情を露骨に表情に出していたら、男性が察してくれる。
これなら答えることはできそうだ。


「じゃあ俺から。俺が魔法を使えるようになったのは──」







時間は30分ほど過ぎ、男性を交えたランチタイムはいよいよ終わりを迎える。
彼は自分が何か話す訳ではなく、ただただ晴登達の話を一心に聞いているだけだった。


「うん、中々興味深い話だったよ。ありがとう」

「いえいえそんな」


そろそろ帰ろうかな、という意図が言外で伝わってくる発言。
本当に興味深いものだったかと思うとしばし疑問だが、喜んでいるようなのでそこはスルーする。


「話を聞かせてくれたお礼といってはなんだが、この昼食は僕が奢るよ?」

「いやいや! 気持ちだけで充分です!」


月並みなパターンに入られたので急いで断る。
話を聞かせてくれたお礼だなんて、奢るに値しない軽さだ。それなのに奢るというのは、人が良すぎるというものである。


「そうかい? 僕としてはそこまで負担じゃないけど・・・でもまぁ、無理強いする必要はないかもね。じゃあ、今日はありがとう」

「はい…」


一方的な感謝に言葉が詰まる。
それはユヅキも同感なようで、男性が店から姿を消した瞬間に晴登に話し掛けた。


「変な人だったね」

「そう…だね」

「そういえば、ハルトの話を横から聞いてたけどさ・・・凄いね」

「え、何が?」

「だ
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