進路指導のウィザード
会談前の日々
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四大セラフ、ガブリエルのQでイリナの上司と言うのは知っている。俺は今回織斑一真として来ているが、CB側としてなので別勢力ではあるがこうして三大勢力を統括していると思う。ミカエルがスペードの札を司るに対してガブリエルはハートの札を司る。シスター・グリゼルダは『クイーン・オブ・ハート』と呼ばれていて、天界とヴァチカンを行き来している。
「この地域の教会支部に顔出しが困難とされているが、俺としては天界と他でよく会っているからな。そう言えばこの前会った時に、ゼノヴィアの取扱い説明書を貰ってたんだった。祐斗、お前の為に説明書を作成してもらった」
「そうなのかい?ありがとうございます。わざわざゼノヴィアに関する説明書を作成して頂いて」
「いえいえ、私にとって言えば取扱いが面倒だと思いましたので。織斑様のお弟子さんが困っていると聞いたのですから、あの子に関して纏めた物だけど結構な量なので」
「ついでに私達にも見せてもらっていいかしら?今後どう扱うか祐斗から頼まれたのを忘れてたわ」
取扱い説明書を原本と複製と分けてから、俺の力によって複製品をグレモリー眷属に渡る。ゼノヴィア本人は読ませないように動くが、イリナが動きを止めている間に見ていた。その際の狼狽振りも凄まじく、同じ施設の出で小さい頃から世話になっているからか。頭が上がらない苦手人物=俺とグリゼルダで、敬虔な信徒であったゼノヴィアが悪魔になった事は瞬く間に広がった。
『ま、ゼノヴィアが悪魔になったのは一真君が報告に上がってたからね』
『そう言う事だ。ショックではあったらしい、ある程度ケアさせたんで問題無かったが別件で怒らせてしまったのは俺の所為ではない』
『そうよね。今まで連絡しなかったのが一番悲しかった訳だし、私ら以外との顔合わせも今回が初だけど』
「シスター・グリゼルダは本来ならもっと早くに挨拶したかったらしいが、仕事の都合が付かずに今に至る訳だが余り気にする事は無いぞ。ところでゼノヴィアの顔色が悪いのは気の所為か」
「織斑様にそう仰るのでしたら陳謝する必要性が無くなりました。今後ともよろしくお願い致します・・・・それに関しても触れて頂きありがとうございます」
「そうよね。でも一人だけ顔色が悪いわね〜ゼノヴィア」
俺とイリナが意味深な質問と視線を向けさせると、ゼノヴィアは先程の説明書回収を諦めて顔を強張らせてシスターの視界に入らないようにしている。だがそうはさせまいと念力で動きを止めてから、ゼノヴィアの顔を両手でロックさせて押さえていた事で念力解除。
「ゼノヴィア?織斑様もこう仰ってるのだから、私との顔合わせるのがそんなに嫌だったかしら?」
「・・・・ち、違う、た、ただ・・・・」
「ただ?」
「・・・・で、電話に出なくて
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