進路指導のウィザード
会談前の日々
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している様子で、レーティングゲームの競技内の一つであるスクランブル・フラッグを模したボードゲーム。
『ルールを説明すると、広大なゲームフィールドに旗が何本も立っていて交互に駒を動かして奪い合うゲームだ』
『制限時間内に全部奪取するか、相手よりも多くキープすると勝利となるし取られた旗を奪う事も出来る。その時使うダイスの目によって、防衛か強奪の二択しかないのさ』
『だから相棒は隙を開けさせてから、最終的に旗を全て奪取してる訳か』
『これを実際のゲームに置くと、ルールによってダイスを使ったりして攻守をどこにするかで勝敗が決まる。ま、一誠の旦那は全てを見通す心眼を持ってるから広大なフィールドとの睨み合いはしないだろうよ』
と神器内にいる残留思念達からルール説明を聞いたドライグ達、全部筒抜けであるがまあいいとして旗の死守を如何様な手段をしても良し。フィールドに隠すか敵を誘って囮にしたり旗を捨てて態勢を立て直すも良し、戦術が得意な軍師達にやらせるとソーナやシーグヴァイラでさえ負けてしまう時がある。
グレモリーは力押しが強い眷属だから、頭を使うゲームだと難儀となってしまいパワーに任す事でハメられる。
『一誠はどんな戦だろうとも冷静に分析をして戦う前線スタイルだ。我が分身も余り熱くなり過ぎると、ハメ技で一気に負けてしまうぞ』
「うるせえよヴリトラ。兵藤は神でこっちは転生悪魔で下級だ、それに会長の『兵士』は分析係じゃないから俺は『王』の指示に従えばいいんだよ。それより聞きたい事があるんだが」
「その通りだな。『兵士』は『王』の指示を聞けばいいし、俺らが対バアル&グレモリー戦をしている間にシーグヴァイラ対ソーナとしたそうだな。確かソーナが何とか勝てたらしいが、二人共戦術家で俺らで言うなら軍師タイプだな。聞きたい事とは?」
『ヴリトラの尤もな意見ではあるが、前線で戦う兵士だからそれはそれでいいのではないのか』
『ふむ、下級悪魔で「兵士」とはそう言う感じか。だがまあ我が分身は成長速度も良くなってきてるし、そろそろ禁手化可能かもしれん』
「そう言う事さヴリトラ。お前の言う事も一理あるがな・・・・それよりお前は妻子持ちってのは本当か?」
今更その質問が飛んでくるとは思わなかったが、もしかしてソーナから聞いたのか?と質問すると無言で頷いたので俺はスマホの待ち受け画面を匙に見せる。月中基地本部で撮影したので、俺と奏と優斗との家族写真を見せると仰天しながら見ていた。ソーナが俺の婚約者になった事に関して静かに祝っていたし、本来の匙とは違うリアクションだ。
「ま、お前の夢は俺が壊してしまったかもしれんが今のお前には好きな人がいるだろ」
「まあな。最初は主と結ばれるのが夢だったが、会長がお前の婚約者になってか
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