第三話『(校舎)裏へ・・・』
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場も歩き出した。
──なんやかんやあって木場に案内されて辿り着いた先は、校舎裏の奥にある旧校舎≠フ前。
「──此処に部長が居るんだよ」
木場が先導しながら俺に教える。
え〜と、何とか研究部だったよな……確か──オカモチ?
そんな事を考えつつ、そのまま俺達は旧校舎の中に入って行き、廊下を歩く。意外に校舎内は細かい所まで掃除が行き届いているようだ。もっと埃っぽいかと思ってたぜ。
階段を登り、更に奥まで歩を進め、やがて俺達は一つの教室の前で立ち止まった。戸に立てかけられたプレートには〈オカルト研究部〉の文字が……。
──怪しさ大爆発だ!
「──部長、連れて来ました」
『──ええ、入ってちょうだい』
木場が扉の前から中に声をかけると、中からグレモリー先輩の声が聞こえ、俺達は教室内に入る。
木場の後ろについて奥へ奥へと進みながら室内を見回すと、あちらこちらに謎の文字やら紋様やらが……。
──怪しさ大爆発だ!(二回目)
「ん?」
俺は長椅子のソファーに座ってケーキを食べている一人の女の子を見つけた。
あれは我が校の一年生、頭の左右に黒猫の顔の髪飾りをつけた白銀の髪、童顔小柄な体型で可愛らしい姿は一見して小学生にしか見えず、一部の男子からは可笑しな風に人気なマスコットガール──『塔城小猫』。
──何を隠そう、彼女こそが黒歌の妹である。
塔城もこっちに気がついたらしく、俺と目が合った。
「こちら、二年の兵藤一誠君」
木場が塔城に俺を紹介し、俺と塔城はぺこりと頭を下げる。
「どうも、鯛焼きは頭の方から食べる兵藤一誠だ」
「……どうも、鯛焼きのあんこは粒餡派の塔城小猫です」
こいつ……出来る!
「フ、やるな塔城。俺の事はイッセーと呼んでくれ」
「……わかりました、イッセー先輩。私の事は小猫と呼んでください」
「わかったぜ、小猫ちゃん」
「二人共、今の挨拶は何だったの!?」
木場のツッコミを右から左へ受け流していると、小さなシャワー音に気がついた。音のする方向に視線を向けると桃色のカーテンが引かれてあり、入浴中の女性のシルエットが写っている。
「木場、この状況を三行で説明せよ」
「え? え〜と……」
「……部室訪問。
……部長入浴中。
……待ちぼうけ。
……ねこ大好き」
答えたのは木場ではなく小猫ちゃんだった。
「流石だぜ」
「……どう致しまして」
サムズアップを向けあう俺と小猫ちゃん。
「二人共、出会って早々に意気投合しすぎじゃないかな!? それに今の三行じゃなくて四行だったし、最後のやつは何!?」
──と遊んでいる内にシャワー音が止
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