原作開始?
[2/3]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
イズは、師弟の絆が出来ている。
初めてとも言える共闘に、アイズの返事には歓喜の色が伺えた。
「クイン、飛んで!」
「はい!」
「リル・ラファーガ!」
アイズの風による魔法がミノタウロスを纏めるように薙ぎ倒し。
「アイズ、伏せなさい!」
「んっ!」
「はぁっ!」
クイーンズ・ナイトによる闘気の一閃がミノタウロス達を両断していった。
「二人とも、すごーい!」
「ええ。素晴らしい連携ね!」
その動きは、長年ロキファミリアに属しつつ、コンビとして働いてきたヒリュテ姉妹も認めるほどの物であった。
「ヴオォ……ヴォオオオオオッ!」
突如、一体のミノタウロスが泣いたかと思うとーーー!
「あ、逃げた」
残っていた数匹のミノタウロスは一目散に走り去った。
「不味い!」
…上層に向かって。
「タケル!あれを止められるか!?」
「へっ!?あぁ、えーっとあああもぉーーー!罠、六亡星の呪縛×3!それから…えっと…」
思い出せ!呪縛呪縛…足留め…!
「魔法、粘着テープの家ぇ!」
瞬間、上層へ続く階段の手前で、人が3人程入れるかぐらいの家が出現し、ミノタウロスを飲み込んだ。
しかし目測通り、3体を飲み込んだところで消滅してしまい、再びミノタウロスは階段を駆け上がっていく。
「あのままでは他のファミリアが襲われる!」
「闘えるものは急いで追いかけろ!サポーター達はペースをあげて追いかけてこい!」
こうしてロキファミリアは逃げ出したミノタウロスを追いかけていくのだった。
「ちっ!」
遅れて走り出した俺も、上層に向かって駆け出した。
「ほあああああああ!?!?」
どうして、と言う疑問が尽きない。
僕、ベル・クラネルが今いるのはダンジョンの五階層。
そんな場所に、本来出るはずのないミノタウロスが現れ、こうして追いかけられているのだ。
「何でっ、ミノタウロスがここにぃ!?」
走り出してからどれ程たっただろうか?
一昨日から姿を見せなくなったタケルさんを心配しつつ、こうして稼ぎに来たのが間違いだったのか。
それとも僕がオラリオにきた夢目標の出会いを求めたのが間違っていたのか。
「いぃ!?行き止まり!」
「ヴゥウゥ…」
手間取らせやがって。
そう言うように唸りながら近づいてくるミノタウロスは、完全に道を塞いでいた。
こんなところで終わってしまうのか。
ダンジョンの恐ろしさを真に理解したベルは、追い詰められた兎のように震えるしかなかった。そしてーーー
「誰か…助けーーー」
"ガキィンッ"
降り下ろされたミノタウロスの腕は、一瞬で現れた一人の女性の持つ美しい
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ