第二章 巨大怪人、鎮守府ニ侵攻ス
第16話 アグレッサーの真実
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るわけには行かない。今生きている人々のためにも、何としてもアグレッサーを討つ。
その一心に艦隊を集めるべく、長門と陸奥は提督に代わり、徹底抗戦を宣言するのだった。そんな彼女達に同調するように、幹部格の艦娘達は不敵な笑みを浮かべて頷き合う。
一致団結。その言葉通りに結束していく仲間達を一瞥し、比叡は驚嘆してばかりのサダトに笑顔とウィンクを送る。彼女だけでなく金剛も、いつもの豪快な笑顔とサムズアップを送っていた。
(迷うことなんて、ないよ。……一緒に、守り抜こう? 今度こそ、みんなを!)
(今度は私達が付いてるネー。さぁ、リベンジマッチの開幕デース!)
言葉ではなく、表情で。
激励の想いを伝える彼女達に、サダトは――感情を噛みしめるように俯いた後。
「……戦おう。俺達、みんなで」
溢れるような笑顔を浮かべ、機械仕掛けの鉄拳を、握り締めるのだった。
比叡と金剛の連携により、サダトも戦意を回復させた。そのタイミングを見計らい、長門は作戦会議に入るべく椅子から立ち上がる。
「――よし。それでは作戦を説明する。我々艦娘側は迎撃以外に特別なことはほとんどしないが、南雲殿にはある重要な役割を委ねることになる」
「解析結果によれば、アグレッサーは熱量を溜めた状態から一定の外的刺激を受けることで、体内で飼っている次元破断砲を『排泄』の一環として発射する習性があるらしいの。今回はその『排泄』の習性を利用した作戦となるわ」
「本作戦名は『スクナヒコナ作戦』とする。各員、心して聞け。各艦隊の旗艦は、この後速やかに部下に作戦内容を下達しろ」
遂に、あの巨大飛蝗との直接対決が始まる。サダトも、比叡も、金剛も。他の艦娘達も。皆一様に、剣呑な面持ちで聞き入るのだった……。
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