第二章 巨大怪人、鎮守府ニ侵攻ス
第5話 飛蝗怪人の猛威
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激突する。総重量100kgを超える改造人間のボディを、容易く吹き飛ばす衝撃波が発生したのだ。
壁から剥がれ落ち、地に伏せるサダトの身体は――この時すでに変身を解かれ、生身の身体が露出していた。
(……へ、変身が……)
目に映る自分の手の色からそれに気づいたサダトは、今起きたことを整理しつつなんとか立ち上がる。しばらくの間……気を失っていたようだ。
そして、ふらつきながらも両の足で立ち上がり、濁る意識を明瞭に取り戻した時。あの怪人が、姿を消していることに気づくのだった。
「……!? 不味い、外か!」
傷の痛みに足取りを狂わされながら、それでも身を引きずるようにサダトも走り出す。躓きながら、転がりながら。
息を荒げ、血を滴らせながら――ひた走る。
このままでは……多くの血が流れることになるからだ。自分一人の血など、到底見合わないほどの。
「ハ、ハァッ、ハァッ……! く、そッ……!」
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