第二章 巨大怪人、鎮守府ニ侵攻ス
第2話 仮面ライダーAP、南雲サダト
[1/4]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
――2009年。世界各地でテロが多発。
日本政府は鎮圧のため、精鋭揃いの対テロ特殊部隊「シェード」を創設。
地球全土を活動範囲とする彼らの活躍により、世界には少しずつ平和の光が差し染めるようになっていた。
だが。
その成果が、人体を改造して兵器化するという非人道的な行為によるものと判明。シェードは直ちに解体され、創始者「徳川清山」も逮捕された。
――それから僅かな日数が過ぎた、2009年1月31日。
開局50周年を迎えたテレビ朝日本社ビルにて、突如謎のテロ組織が踏み込み、ビルが瞬く間に占拠される事件が発生。
その正体は、「織田大道」をリーダーとするシェード残党であった。人質と引き換えに徳川清山の釈放を要求する彼らは、「No.5」と呼ばれる兵士に犯行声明を読み上げさせる。
しかし――彼が改造される以前から恋人関係にあったワインソムリエ「日向恵理」の説得をきっかけに、No.5は洗脳から解放され、組織から離反。
改造人間「仮面ライダーG」に変身し、織田率いるシェード残党の怪人部隊と交戦。これを撃破した。
それから間も無く、No.5は恋人を残し出奔。人間社会からもシェードからも孤立したまま、人類を脅かす怪人達と激闘を繰り広げることとなる。
◆
――それから7年が過ぎた、2016年5月。
長きに渡る仮面ライダーGとシェードの戦いも徐々に沈静化を見せ、シェード残党の勢いはかなり弱まっていた。
そんな折、世界中に「シェードに改造された元被験者が生身を取り戻した」という不可思議なニュースが舞い飛ぶようになる。
それは、改造人間にされた罪なき人々を救う為に外宇宙から来訪してきた、エリュシオン星の姫君「アウラ」の所業だった。
「改造人間を生身の人間に治す」秘術を持つ彼女の存在に目を付けたシェードは、東京まで単身で来日してきた彼女を攫おうと画策する。
しかしその目論見は、現場に居合わせた城南大学2年生「南雲サダト」によって妨害されてしまった。
生身でありながら、改造人間である戦闘員から少女一人を助け出した彼の手腕にも狙いを定めたシェードは、アウラを匿う彼を急襲。
敢え無く囚われてしまった彼は、仮面ライダーGをモデルに開発された新型改造人間「APソルジャー」の一員として改造されてしまった。
やがて仮面ライダーGと交戦することになる彼だったが、戦闘中にアウラの呼びかけにより洗脳から覚醒。No.5と同様に、組織への反旗を翻す。
斯くして「仮面ライダーAP」と名を改めた南雲サダトは、アウラの力で人間に戻ることをよしとせず、仮面ライダーとして彼女を守るために戦うことを選ぶのだった。
――
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ