宇宙戦艦ヤマト2199 元爆撃機乗りの副長
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自宅に引き上げようとした所で恩師でもある土方宙将が医務室にやってくる。
「げっ、土方宙将!!」
「お前、また酒を艦内に持ち込んで酒宴を開いたようだな」
「いえいえいえ、そんなことありませんよ。第一、証拠なんてないでしょう?」
大丈夫だ。証拠は全て捨てたからな。確認なんて出来るはずがない。
「確かに現物はないだろうな。だがな、カメラには残っていたぞ」
カメラ?カメラなんて
「あっ、後部主砲のガンカメラ」
「撤退する時に投棄したゴミのコンテナから酒瓶がはみ出していたぞ。しかも、お前が学生の頃から隠れて愛飲していた酒瓶がな」
「しっかり密閉してたのに!?バレルロールの時にどっかにぶつけて開いたのか!?」
「戦艦でバレルロールなど無茶をさせおってからに。表面はともかく、中身が酷いことになっているとドッグから連絡があったほどだぞ。相変わらずだな、お前は」
「土方君、相変わらずとは?」
「こいつは民間でスタント飛行をやっていたパイロットで宇宙戦士訓練学校では航空科に所属していたのですが、酒飲みでどこからともかく酒を仕入れたり、隼に無理矢理ラックを取り付けて爆装したり、卒業後も改造した爆装機で戦果を上げているんですよ。まあ、被弾率も高いのですが、脱出ついでにそのまま被弾した隼をぶつけて更に戦果を上げている際物を少しは落ち着かせようと艦長にしたんですがね。ご覧の有様で」
「戦果は十分上げて部下もできるだけ生きて連れ帰ったんですから飲酒ぐらい許して下さいよ、ってかオレを艦長にしたのって土方宙将だったんですか!?」
「たしかに戦果はあげているがそれとこれとは話が別だ」
「戦果をどれだけ上げている?」
「航空隊時に駆逐艦二三を大破・撃沈。被撃墜四。今回ので、えっと、駆逐艦を十一はやった覚えが」
「正確には航空隊時に更に巡洋艦三隻を中破・撤退、駆逐艦八隻を中破・撤退。今回の戦果は駆逐艦十四隻撃沈、少なくとも三十隻を中破・撤退。フソウは小破から中破。ただしエンジンと各部スラスターはオーバーロードで中破から大破。船員五百八十名中、三十九名が殉職、負傷者十七名、内十名が重傷だ」
「そこまでとは」
沖田司令が驚いているが、やれることをやっただけとしか言えないんだよな。
「話は変わるが永井。ある条件を飲めば今回は説教を免除してやっても良いし、次の任務でも目を瞑ってやろう。さすがに戦闘中の飲酒は許されんがな」
「まじですか!!やりますやります!!」
やっほい、土方宙将の説教は長いからな。それから逃げられるんだったら何でもやっちゃうぜ。
「土方君、では、彼が」
「見ての通り、態度はあれですが、能力があり、人間性もまともです。頭は柔らかい方ですし、人付き合
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