横須賀集合、そして執務をサボれない後編
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だからな」
ならいいやと素っ気なく返事をした飛龍は執務室に置いてあるタオルケットを手に取り
長椅子に横になった
「ちょっと疲れたから寝るね」
そう言って寝ようとする飛龍に声をかける
「寝るんだったらさ、仮眠用ベッド使えよ」
「ふぇ?いいの?」
「全然いいよ、むしろ体痛めるからベッドで寝ろ」
飛龍はこくりと頷きご飯になったら起こして、とだけ言い、寝はじめた
「ふむ、もうそんな時間か...」
今日は飯作るかなぁ
部屋を暗くし、扉をゆっくり閉めて自室に向かった
自室は実に簡素な作りとなっている、冷蔵庫にキッチン、そして座布団3枚にその真ん中にちゃぶ台が一つ
ほんとに提督の部屋なのか?とかは聞いちゃいけないよ、まあほんとに俺の部屋だが
「さて、何があるかな...っと」
俺は部屋を大きさに似合わないサイズの冷蔵庫を開けて中を確認した
「ぬ...あまりいいの無いな...飛龍の事だし肉は食べるだろうな」
冷蔵庫から食材を取り出し、料理を開始した
料理も仕上げに入った時、自室の扉が開いた
「ふぁ...いい匂いする」
飛龍が起きてきたようだ
眠そうな目をして欠伸をしながら入ってきた
「おう飛龍、ちと蒼龍呼んできてくれ、その間に盛り付けとくから」
わかったぁーと気の抜けた返事と共に飛龍は部屋を出て行った
皿に盛り付けてご飯もよそって、はい3人分完成、俺と飛龍に蒼龍の3人分
すると携帯に電話がかかってきた
名前を見るとどうやら飛龍からのようだった
「どうした?なんかあったのか?」
『蒼龍見当たらないよ?』
「そうか、んじゃあこっちからあいつに電話かけるからはやく帰ってきな、冷めちまう」
携帯の通話ごしにやる気のない返事が返ってきて、通話が切れた
「えーっと、蒼龍...っと」
電話帳から探しだし、電話をかけた
すこしたってから電話が繋がった
『もしもし?めずらしいじゃん、電話なんて』
「いや、飯だから呼ぼうと思って飛龍に探しに行かせたんだけど見つからないって言うからさ、電話かけた」
『ん?もうご飯?...嘘、もうこんな時間か...提督の自室でしょ?そっち行くね』
「あいよ、冷めっからはやくしろよ」
『あ〜い』
気の抜けた返事を最後にして、電話が切れた
すこし経ち、どこかで合流したらしく、飛龍と蒼龍が2人で帰ってきた
「よう、おかえり」
「「ただいま〜」」
その後もなんだかんだいつも通り食べ、特に意味もない会話をして、布団をどうするかの戦争を起こし
やがて何事も無かったかのように鎮守府は静かになり
警備も無しに、鎮守府のあかりが全て消えた
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