横須賀集合、そして執務をサボれない後編
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「見た感じバランスはいいがあまり連携が取れてない、まだ練度が低いのもあるが陣形ばかりを意識しすぎてるのかな」
宮本の艦隊とうちの艦隊で演習をしている所を俺は一人で執務室から見物していた
「装備はまだいいか、うちのが固めすぎてるのかな」
見たところ宮本のところの加賀そして瑞鶴が飛ばす艦載機、およそ半分以上が支援に徹している瑞鳳の艦載機に撃ち落とされていてそこからまた半分が大和の三式弾の餌食になっていた
吹雪、時雨の2人は航空攻撃で身動きとれなくなりつつある
「こりゃあ一方的過ぎたか...」
相変わらず飛龍がはりきってるな
その光景を見て、俺は苦笑いをするしかなかった
そうして演習が終わり...
すこし日が落ちて夕日が出てきた時
飛龍が宮本に泊まる場所などの説明をしているのだろう
まあ、どうせ手短に適当に済ませて帰ってくるんだろうがな
「うちの鎮守府の秘密に驚いてそうだな、なんせここら一体は...」
俺や上官、ましてや本部の土地でもない
「艦娘が艦娘の為に管理している、艦娘専用の土地まであるくらいだからな」
表向きには艦娘が人の目を気にせず楽しむ為の土地、そして施設
裏向きは...
「採用されても戦線に行けなかった艦娘、その娘達の...収容施設だ」
俺は椅子に座り込み、この鎮守府一体の艦娘用地域の解放案の書類を密かに見ていた
「いつか、一般の人と共に暮らすような所になっていてほしいんだけどな」
例え、それが何十年、何百年後になっても...
「この書類は艦娘に見せてはいけない、完全極秘重要書類だ、しかもうちの鎮守府独断の書類」
もしこの案が否定されつづけようとも
俺はこの施設だけは無くしたいと思っている
俺はこの書類を机の棚にしまい、鍵をかけた、無論、誰にも開けられない
「こんな顔する柄じゃねぇな、よし、サボろう」
俺は懐からゲーム機を取り出し電源をつけ、やろうとするが
「ぬぅ、なんかやる気にならねぇな」
そしてまたゲーム機を懐に戻した時、ちょうど飛龍が部屋に戻ってきた
「帰ったよーってなんでそんな暗い顔してるのさ」
「ん?俺そんな暗い顔してたか?」
そう聞き直すと飛龍はすこし心配そうな顔をしながらこくりと頷いた
「だからってそんな心配そうな顔はしないでくれ、泣ける」
わかった、と飛龍はぎこちない笑顔を見せてくれた
「それでいい、んでさ宮本はどうした?」
「あ、テントがあるからテントで休んでっていったよ」
こんなことだろうと思ったよ...
「一応人が泊まれる宿もあるんだけどな」
「あれ?そうだっけ?うちの鎮守府キャンプセット完備してるし、忘れてた
」
まあいいよな、宮本だし
「あのひと頑丈そうだし、弄られ慣れてる気がしたからやっちゃった」
「いいさ、親にも弄られる事があるくらい
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