§71 三馬鹿ならきっと根性で侵入出来る
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エリカやマリアンヌがピッキングしよ」
「あら護堂。変な事を言うのはどの口かしら?」
薄く笑みを湛えたエリカが護堂の口に指を当てる。そのまま両者の距離が近づいて――――
「おいまてお前ら何してるってか人前でイチャつくな」
非常事態なのはわかるけどサラッとピッキングなんて言われるとは思わなかった、という感想で終わるかと思いきやコレである。リア充爆ぜろ。つーか人前でイチャイチャすることで犯罪行為発言を流すのが目的なのだろうかいや違う絶対これ素だ。エリカも多分そこまで考えてない。
「……鍵を開けようと奮闘したんだがあかなくてさ。ジュワユーズに聞いてみたらなんか無理くさかったから」
「露骨に逃げたなお前。……そういえば「盗人死すべし慈悲は無い」の精神で空き巣対策にデストラップしかけまくったんだっけ」
徹夜でマリパやろうぜ、などと自宅に甘粕と陸鷹化を誘った時に二人が呆れていたのを思い出す。「こんなの突破出来る人間なんていませんよ。いたら人間じゃない」だの「空き巣の権能使うとか、権能使わないなら師父が本腰入れないとおそらく無理ですね。僕や姐さん達も3枚目の障壁で死にますよコレ。そもそも1枚目の突破で半日以上かかりそうですけど」だの散々言われたことを思い出す。
「開けたら死ぬ、と言われた時は何事かと思ったのだけれど。アレ本当に危ないわよ。私たちでもおそらく一つ目の鍵で精一杯ね」
「……黎斗。おまえは何と戦ってるんだ」
半目の護堂にサッと目を逸らす。冷静に考えればやりすぎた。後悔はしていないが反省はちょっぴりしている。
「だいたいお前の部屋、エロゲとBLゲーとスプラッター映画とマンガラノベゲーム各種、あとギャルゲのポスターっていう典型的なオタクの家じゃねーか。魔術関係の道具は全部幽世なんだろ? そんな厳重にする意味あるとは思えないんだが」
「黎斗……」
「あらあら……」
やめてください護堂さん。美少女達の前でそんなこと言わないでください。リリアナのゴミを見るような蔑んだ眼がとても怖いです。チキンな黎斗はとてもではないが、そんな本音を出すことが出来ず。
「いや、魔道具あるかも、って考えた術者とかが侵入してくるかもしれないし」
「どこの世界にカンピオーネ。しかも最古参の魔王相手に泥棒しようとする術者がいるのよ。黎斗知ってる? それは泥棒じゃなくて自殺っていうのよ?」
エリカのため息交じりの声にリリアナが追従する。
「全くだな。だが、侵入に怒ったカンピオーネが周囲に与える被害を考えれば自爆テロと形容する方が正しいかもしれん。……それを利用して現地の魔術結社を滅ぼそうと画策する馬鹿な結社もないとは言い切れないのか?」
「んー
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