第21話 三人だけの戦争
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帯雨林、南極などでサバイバル訓練をしている。
人間はその本能に、警戒の為の反覚醒睡眠を持っている。
私が座って眠るのは、熟睡しない為だ。
動物には環境適応性がある。寒いところ、暑いところに住めるのはその為だ。
プラントは一定温度で、宇宙服には断熱素材と温度調節機能がある。
それが心配なのだ、環境適応性が退化して、失われるのじゃないかと。
ザフト軍は宇宙で戦った後、プラントで一定期間休むだろう。
無重力で生活していると、筋肉が衰える為だ。
地球軍も同様にして、月面基地に勤務すると一定期間、地球に戻る。
人間には一定のストレスが必要だ。
コーディネイターは地球を離れて、暮さない方が良いと思っている。
まあ、それを進化と呼ぶのか、退化と呼ぶのかは後の歴史家が判断するだろうね。」
カガリ
「オレはそんな事まで考えていなかった。」
アスラン
「僕も、いやプラントに住んでいる誰もが。」
光輝
「人類の歴史は自然との共生で成り立っている。
それはさておいて、先のナチュラルとコーディネイターどちらが悪いかだが。
私は両方だと思う。プラント理事国はプラントを作り、資源ノルマを課した。
それに離反する、プラントに核攻撃をした。明らかにプラントが被害者だ。
血のバレンタインで農業コロニーだったユニウス7で、24万人以上の民間人が亡くなった。
そこには子供たちも含まれる。アスランの母も亡くなっている。」
カガリ
「そうなのか?」
アスラン
「俺の母はユニウス7(セブン)に居た。」
カガリ
「…」
光輝
「それに対してプラントはニュートロンジャマーを地球に打ち込んだ。
Nジャマーは直接人を殺していない。
しかしアフリカでは120万の人々が飢餓で苦しんでいる。
ザフト軍はヘリオポリスを攻撃した。」
カガリ
「オレもあの時、あそこにいた。」
アスラン
「モルゲンレーテが開発した地球軍のモビルスーツ。それだけ奪えればよかったはずだった。」
カガリ
「何を今更!どう言おうがコロニーを攻撃したのは事実だろうが。」
アスラン
「中立だと言っておきながら、オーブがヘリオポリスであんなものを造っていたのも事実だ!」
光輝
「アスラン、そこに誤解がある。オーブではなく、オーブのサハク家の独断だ。
クルーゼ隊長には伝えてある。
君は理事会でストライクのパイロットがコーディネイターだとは報告してないね。
ミスリルの事も同様だ。
政府は不都合な真実を隠蔽して、ナチュラルが、コーディネイターが悪いと決め付けている。
アスラン、ヘリオポリスの攻撃の際、隊長から民間人は殺してはいけないと、訓辞を受けてないね。
宇宙コロニーは密閉空間だ。民間人に逃げ場はない。
最悪コロ
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