第21話 三人だけの戦争
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技術系が得意で人付き合いも苦手。」
アスラン
「…」
光輝
「当たったみたいだな。」
カガリ
「さすが心理学者!」
光輝
「それに輸送機のコースからして、
ジブラルタルからカーペンタリア基地へ移動中、
クルーゼ隊の目標は…、いやクルーゼ隊長はオペレーション・スピットブレイクの準備で、
赤服だけでアークエンジェルの追撃かな?」
アスラン
「何でそれを…」
光輝
「そうなると追撃メンバーは、アスランとニコル、イザーク、デイアッカの4人だ。」
アスラン
「…」
光輝
「押し黙ると言う事は、当たりだな。
ミゲル達の報告書を読んでいるだろう。
心理学者に嘘は付けないよ。
それが嫌なら、耳と目を閉じ、口をつぐんでいなければならないよ。
まあ聞きたい事は聞けたし、スコールが降る前に移動しよう。
あっと、その前に…」
光輝は銃と短剣を拾って岩陰に隠れた。
次に姿を現した時はEX-ギアを装着して、背中に大きなリュックサックを担いでいた。
光輝
「お待たー、因みにこれはザフトで飛行ユニットって呼ばれているみたいだけど。
エクスギアと呼ぶんだ。この様に重い荷物を持てるパワードスーツ兼用だ。
EX-ギアは、モビルアーマー擬きの脱出装置と連動してEX-ギア・システムと呼ぶんだ。
モビルアーマー擬きは、正式名はVF-25 メサイア、通称はバルキリーって呼ぶんだよ。
今度プラントに戻ったら訂正しておいてね。」
カガリ
「あぁ、教えていいの?」
光輝
「こちらも情報貰ったからお返しだよ。
でもね只より高い物はないよ。
今プラントではザフト軍の情報部やプラントの技術者が騒いでいるよ。
特に遺伝学者達が私の論文で大騒ぎだよ。」
カガリ
「何で?」
光輝
「プラントでは特に第3世代の出生率が低いんだよ。
プラントでは婚姻統制までしても解決しなかったんだよ。
原因は簡単なのさ、生物多様性が原因だからね。
簡単にいうと地球の生物は沢山の種類がいるだろう。
何故、子供が親の遺伝子を完全にコピーしないのか疑問だろ。」
アスラン
「その論文読みました。正確には論文の解説書です。
全く同じであれば、環境の変化や病気などで同一の種族が絶滅するんでしたよね。」
光輝
「そう簡単に言うとね。
そうやって、地球の生物は自然と共生して生き残ったんだ。
コーディネイターは生物の摂理を曲げて生まれたんだ。
本来多様性を必要とする生物を同じ様にしたんだ。
世界の国々で近親婚を禁止しているのは、子供が障害を持つリスクが増えるからだよ。
生物は本来、自分とは異なる遺伝子に惹かれ合うようになっているんだ。
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