第三十話 幸せの影その六
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「お酒も飲んでるけれど」
「健康もなのね」
「ちゃんと考えてるからね」
「だといいわ」
「お肉も食べてるけれどやっぱりね」
「バランスよくなのね」
「食べてるわ」
そうしているというのだ。
「ちゃんとね」
「じゃあこれからも」
「そうしていくわね、何かね」
「何か?」
「特にお魚とお野菜や果物をよく食べていると」
そうしていればというのだ。
「妙に動きがいいのよね」
「だから身体にいいから」
「そうよね」
「姉さん元々炭酸飲料とか甘いジュースとか飲まないよね」
「甘いものは嫌いじゃないけれど」
それでもというのだ。
「何か甘い飲みものはね」
「好きじゃないのね」
「甘いお菓子や果物にはね」
「普通のお茶とかコーヒーなのね」
「私はその組み合わせが好きだから」
だからだというのだ。
「それでなの」
「そうしたものは飲まないのね」
「夜だとお菓子には赤ワインね」
「洋菓子だと」
「そう、ケーキやアイスクリームだと」
こちらを飲みたいというのだ。
「私はね」
「実際そうしてよく飲んでるし」
「美味しいから」
何といってもというのだ。
「だからね」
「そうしてるのね」
「そうなの、よくね」
「姉さんらしいわね」
「ワインはね」
この酒についてだ、優子は優花に少し熱を入れて話した。
「いいお酒なのよ」
「飲み過ぎないと身体にもよくて」
「そう、いいお酒よ」
こう言うのだった。
「とてもね」
「姉さん色々なお酒を飲んでるけれど」
「洋菓子にはワインね」
優子の好きなそれを夜に食べる時はというのだ。
「だから楽しんでるの」
「そうなのね」
「じゃあね」
「ええ、それじゃあ今夜は」
「チリンチリンアイスはお昼に食べて」
そしてとだ、優花に微笑んで話した。
「それで夜はカステラよ」
「カステラとワインね」
「この組み合わせでいくわ」
「本当にカステラ好きね」
「大好きよ、じゃあ暫く坂道を歩いて」
実際に坂道を歩きつつの言葉だ。
「それでね」
「何処に行くの?」
「眼鏡橋に行って」
まずはここだというのだ。
「崇福寺に水族館、それと出島ね」
「それだけ行くんだね」
「天主堂とグラバー園と中華街は行ったし」
昨日にというのだ。
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