second contact
ep.022 情報屋K.A.
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
さん"とでも呼んでね。」
「え.....あ、はい。」
カフェに入ると向子はマスターに"いつもの"と注文した。どこかの店に行くなら1度くらいはそんな風に注文をしてみたいものだ。
そして、"いつもの"によってやって来たコーヒーが2つ並ぶと話に入ろうとした。
しかし、仁はコーヒーに手を付けない。
「どうしたの? 別に飲んでも良いよ?」
「いや....俺はコーヒーあんまり好きじゃなくて.....。」
「えっ..!?」
「ココアのほうが.....。」
向子はそれを聞いてそっぽを向くと必死に笑いを我慢しているように見えた。
恥ずかしさと悔しさのようなものを感じる仁。
だが仕方がない。
苦手なものを笑顔で飲めるほど仁は容量よくできてはいないのだ。
そして、改めて注文したココアが届くと向子は真面目な表情になって警告した。
「君は今、本来知らないほうが良い所に踏み込もうとしてるんだよ。 此処から先は、いつ命を狙われてもおかしくない。」
「.............。」
「とくに警戒するんだ、objectにはね。」
「object?」
仁は不思議だった。
というのもてっきり彼女もstudentの話をすると踏んでいたからだ。
しかし、そこで上がったのは新たな組織objectだった。
「.......分かりました。」
一向に答えに辿りつけないまま仁はカフェを去った。
そのすぐ後に電話を掛ける。
相手はもちろん仁ではない。
「もしもし、向子さんですか......はい.....そうですか、分かりました、すぐに向かいます。」
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ