第1章
青い物体
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が必要ですね」
「そうですね、僕を連れて街に入れば驚かれること間違いなしですからね……」
しばしの沈黙。
「その帽子はどうですか?」
そう言ってスラーが指を指した(実際にはないからそんなイメージってだけだが)のは俺の神官帽だった。確かにこれならスラーも入れそうだし普段脱ぐこともない。
「それだ!」
「ちょっと入ってみていいですか?」
スラーの問いかけに「どうぞ」と了承し帽子を脱いで渡す。……ぴったりだな。
「居心地はどうですか?」
「いいにおいがしますね」
「えっ//」
スラーのいいにおい発言に恥じらいを覚える。
『フフフ、馴染んできたみたいですね』
よくわからんタイミングで出てくんな空気。
『空気とは何ですか空気とは』
はいはい。いいから帰れ。
それはそうと早くもマアムたんと同化してきたってことか。もう諦めて女になろうかな、私。……違う、俺。
「では改めて宜しく御願いします」
「ちょっと待って下さい師匠!」
「何ですか?」
やっと“ザ・ワールド”から開放されたラルスが異議を唱える。
「スライムは魔物ですよ!?信用できません!」
なるほど、もっともな意見だ。しかしな……俺は気に入ったのだ!
「ラルス君の意見はもっともですが、私がしっかり面倒見ますし、責任も取ります。……何より私はこの子のことを気に入りました!」
「はあ……ならいいですが」
いや、いいんかいッ。
もうゴリ押しでなんとかなりそうラルス君。
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