暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜黒衣の魔導剣士〜
IFエンド 「フェイト・T・ハラオウン」
[3/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
りも早く起きているはず。私のことも起こしてくれればよかったのに……とか、早めに起きてショウの寝顔を見たかったなと思ったりもするけど、それはまたの機会に。
 ……ど……どうしようかな。
 体のあちこちがベタついてるから服とか着たくない。でもバスルームに行く前にショウとばったり顔を合わせる可能性もあるわけで……裸のまま家を歩く奴だなんて思われたくないし。
 今更何をと思う人もいるかもしれないけど、何度もあられもない姿を見られているとしてもそれとこれとじゃ話が違う。人によっては違わないかもしれないけど私は違うと思う方なので意見は受け付けない。

「……どうせ昨日着てたのは洗濯…………そうだった」

 昨日はお風呂から上がったらそのままベッドに行っちゃったんだ。
 どうして一度休憩を挟まなかったんだと昨日の私に言ってやりたい。ショウに強引に連れて行かれる形だったわけだけど、少しテレビでも見てからにしようとか言えたはずだ。
 ……なんて今は思うけど、昨日は私も抱かれたいって思っちゃってたんだよね。まあ恥ずかしいからバスタオルだけは巻いたけど。でもベッドに寝かせられるとすぐに?がされて……考えてないでシャワーに行こう。そのままじゃ逆に悶々とするばかりだし。
 覚悟を決めた私は落ちていたバスタオルで体を隠すと、必要な着替えを持って寝室から出る。ショウとばったり遭遇、なんてことにはならなかったけど、静かな雰囲気に不安も覚えた。ショウも今日は休みだと言っていたはずだけど、もしかして急な呼び出しでもあったのだろうか。

「……考えるのはあとにしよう」

 今はとにかく早くバスルームに行かなくちゃ。
 そう思って移動はするものの頭の中からショウのことは消えてくれない。ショウに今の姿を見られることよりもショウがいないことの方が私は嫌なんだ。
 だって……10年以上想い続けてた人とやっと付き合えたんだよ。世界が違って見えるくらい私は幸せを感じてる。だから何も言われずに姿が見えなくなっちゃったら不安で堪らない。
 そのため、いつもよりも短い時間で私はバスルームから出てしまった。ショウはこれまでに何度も私の髪を綺麗だと褒めてくれたので手入れは入念にやることにしているのだが、今は彼の姿を見たいという気持ちが勝ってしまっている。姿を見れないにしても何らかの情報がほしい。

「ショウ……どこにいるの?」

 リビングやキッチンにも姿は見当たらない。もちろん寝室にも……いつもなら急な用事が入ったとしても一声掛けていくか置手紙をしてくれるのにどうして今日は何もないのだろう。
 リビングにあるソファーに腰を下ろして不安を募らせていると、不意に玄関が開く音が聞こえた。この家に入れるのは基本的に私とショウだけ。義母さん達にも念のために合鍵は渡してるけど、事前に
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ