暁 〜小説投稿サイト〜
とある3人のデート・ア・ライブ
第十章 仮想世界
第8-4話 一方通行と四糸乃と琴里
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たちが学校に行っている間は何も食べていないのだろうか?

そんな生活していたらあんなに細くなるのも理解できる。

琴里「健康に悪いわね……じゃあどこか食べに行きましょ」

一方「……疲れてるンじゃなかったのかよ」

琴里「あら、私の身体を心配してくれるなんて嬉しいわね」

一方「単に行きたくないだけだ。勘違いすンなチビ」

琴里「………何か言ったかしら白もやし」

一方「……テメェこそ喧嘩売ってンのか?」

と、何故か二人の間に亀裂が生じた。これがアニメなら火花がバチバチ散っていることだろう。

少しして琴里が諦めたように息を吐いた。

琴里「喧嘩売ってきたのは自分のくせに……まあいいわ。本気で喧嘩しても勝てる気しないし」

一方「そォだな」

琴里「………じゃあ、食べに行くことに異論はない?」

一方「……チッ、面倒くせェな」

態度は悪いが、何だかんだ言いながらも付いてきてくれるツンデレ一方通行でした。



ーーーー
ーーー
ーー




ファミレスにて。




琴里「久しぶりにファミレス来たけど知らない間に色んなメニューが増えてるわね」

一方「……どれも似たようなもンばっかだな」

琴里「そう言わないの。何にするか決まった?」

一方「一応な」

と、一方通行が答えると琴里は店員呼び出しボタンを押した。

すぐに店員が来て琴里はメニュー表を見ながら口を開いた。

琴里「私エビとピラフのポテトグラタン。あとドリンクバーね」

一方「……イカスミパスタ、あとブラック」

「か、かしこまりましたー!」

冷や汗を垂らし、明らかに作り笑顔をしながら店員は足早に去っていった。二人の雰囲気が険悪だから知らないが、どうも他の客も距離を取っているような気がする。

琴里「……よくそんなにコーヒー飲めるわね」

一方「……まずいジュースよりかはマシだろ」

琴里「そう……ま、好みは人それぞれってことね」

沈黙。

どうも一方通行と会話が続かない。いや、続かないと言うよりは彼が続ける気がない、と言った方が正しいか。

一方通行は言うまでもなく静かな方が好きだ。

なら琴里自身はどうなのだろうか?

今一方通行とこうしてファミレスでランチしている。話が続いているかどうかで言えば殆ど続いていない。

では問題。



琴里はこの状況をどう思っているのか。




琴里「(私は……)」

流石に彼の恋愛対象としては見ていないし、向こうもそのつもりはないだろう。

友達……というのも何か気持ち悪いし、多分仲間という表現がピッタリだろう。

今はその仲間と二人でランチをしている。


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