暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜黒衣の魔導剣士〜
IFエンド 「高町なのは」
[4/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ことだよね。ということはショウくんが手取り足取り教えてくれるわけで……長袖着てたりしたら後ろからそっと袖を捲ってくれたり、試しに作ったものを味見するときにアーンとか出来ちゃうわけだよね!

「パパー、なのはママが何か変」
「気にするなヴィヴィオ、お前のママは時々ひとりで百面相するから」
「分かった……パパ、ひゃくめんそうって何?」
「今のなのはみたいに表情がコロコロと変わることを百面相って言うんだ。それと言い忘れてたが、俺はまだお前のパパじゃないからな」
「む……」

 視界の隅にむくれているヴィヴィオが見えた私はふと我に返る。何故急にヴィヴィオの機嫌が悪くなったのだろうかと思ったが、ヴィヴィオの視線や性格的に判断してショウくんが自分はパパじゃないとでも言ったんだろうと推測する。
 そもそも……ヴィヴィオは前よりも泣き虫じゃなくなったし、わがままを言ったりすることが減ったからここまで機嫌を悪くすることってそのことくらいしかないんだよね。

「あのときパパはわたしのこと娘って言った」
「確かに言ったな。ただあのときと今じゃ状況が違うだろ。今のお前は高町ヴィヴィオなんだ。そしてお前のママは世間でも有名な高町なのは。今俺のことをパパって呼んでたら面倒臭いことが起きてもおかしくない」

 六課に居た頃は身内が多かったし、ヴィヴィオに両親がいないこともあって私達を親扱いしていても問題になるようなことはなかった。
 でも今はヴィヴィオは私の娘であり、ショウくんが言ったように私は世間的にもそれなりに知られてる存在。あの事件をきっかけに管理局は変わろうとしているし、それに伴ってマスコミの動きも活発になってる気がする。マスコミの中には現実を歪めて面白可笑しく書く人だっているわけだし、気を付けておいて損はない。下手をしたら私だけじゃなくてヴィヴィオにも飛び火するかもしれないし。

「うー……でもヴィヴィオのパパはパパだもん。パパだけだもん」
「やれやれ……なのはの娘だけあって頑固だな」

 私の娘だから頑固って……確かに私は一度決めたことを曲げるのは嫌いだし、出来るなら曲げたくないと思う。まあそのせいでみんなに心配を掛けたりすることもあったわけだけど……でもだからって何でもかんでも自分の思い通りにしようとか思わないもん。というか

「ショウくん、ショウくんにだけは言われたくないんだけど。そっちだって変なところで頑固なんだから」

 誰かのためだったら自分が辛い想いをするって分かっても最後までやり通しちゃうし。ま、まあそこがショウくんのカッコいいところというか強い部分ではあるんだけど。でも自分のためだって分かってても大切な人には傷ついてほしくないのが本音……。
 そのへんを度外視しても私と恋仲で将来は結婚する約束もしてるのに、未だ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ