第四章
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「ハハハハハハハハハハハハハハハ!」
「この笑い声は!」
「まさか!」
「黄金バット!」
「黄金バットか!」
見ればです、市役所の一番高いところにでした、黄金バットがマントをたなびかせ仁王立ちしていました。その黄金バットがです。
すぐに自分のステッキを前に出しそこから光線を出してでした、黒バットの怪光線を防ぎました。それw見てです。
市長さんの役所の人達もです、驚いて言いました。
「まさか黄金バットが」
「黄金バットが我々を守ってくれた」
「そうなのか」
「そうしてくれたのか」
しかし黄金バットは答えません、その代わりにです。
空にひらりと舞い上がると黒バットに向かいます、そしてです。
ステッキをレイピアみたいに使って黒バットと一騎打ちに入ります、黒バットもそれを受けて。
満月を背にして仙台の夜空で闘います、両者はステッキを使い濃紫の空で舞います。
互いに一歩も譲らず死闘を繰り広げます、それは何百回打ち合っても決着がつきません。
ですがその一騎打ちの間にです、仙台中に展開していた自衛官の人達が市役所に駆け付けました。そしてです。
「攻撃用意だ!」
「黄金バットは狙うな!」
「黒バットだけを狙え!」
「狙撃兵攻撃用意!」
早速攻撃用意に入ります、ですが。
黒バットはその状況を見てかひらりと後ろに飛んででした、黄金バットから離れて。
何処かに消え去ってしまいました、するとです。
黄金バットも消えてしまいました、それを見てです。
市長さんは役所の人達にこうしたことを言いました。
「危機は去ったね」
「はい、確かに」
「危ういところでしたが」
「危機は去りました」
「確かに」
「よかったよ、ただ」
ここで市長さんはこうも言うのでした。
「それが出来た理由は」
「黄金バットですね」
「黄金バットに助けてもらいましたね」
「我々もまた」
「そうですね」
「うん、有り難う黄金バット」
まさにというのです。
「我々を助けてくれて」
「はい、黄金バットにお礼を言いましょう」
「彼は今回も人を助けてくれました」
「だからこそです」
「お礼を言いましょう」
「是非ね」
街全体で黄金バットにお礼を言いました、市長さんは次の日の記者会見で深い感謝の念を述べます。ですが。
黄金バットはその人達に何も言いませんでした、姿も現れません。
ですがそれでも皆で黄金バットに深い感謝の言葉を述べるのでした。それは心からの感謝の念からくるものでした。
黄金バット第十二話 完
2016・6・11
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