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STARDUST唐eLAMEHAZE
第三部 ZODIAC CRUSADERS
CHAPTER#17
MILLENNIUM QUEEN 〜PHANTOM BLOOD NIGTMARE\〜
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体!  
「並びに “ランスロットッッ!!” 」
 今度は、ビルの屋上で次々と緑青色の炎が噴き上がり、
その全域をビッシリと埋め尽くす騎馬隊が円周状に現れる。
「そして “ホグラー!!” “ラハイア!!” 再び出でよ!!」
 狂気の王の猛威は留まるコトを知らない、
路面で濁流のような炎が渦巻き近接と遠隔の武器を携えた騎士達が
先刻以上の数で以て召喚された。  
“ホグラー” “ラハイア” “ヘクトル” “ランスロット”
オルゴンの持つ 『四枚の手札』 そのスベテを一斉召喚した、
コレが軍勢(レギオン)の 『完成形』
 嘗て、ヴィルヘルミナに “初代・炎髪灼眼の討ち手”
マティルダ・サントメールの “薄っぺらな” 猿真似と酷評され、
復現した “虹の翼” メリヒムの “虹天剣” によって本体ごと
木っ端微塵に撃ち砕かれた 『レギオン』 だが、
今のコレは同様の(ワザ)で在っても、その一画を崩すのが
精々といった処であろう。
 それほどに、ソレほどまでに、
DIOから拝領した 『幽血』 の威力(チカラ)は絶大。
 そしてソノ威力(チカラ)を受けた 『レギオン』 は、
正に騎士群を越えた 「騎士団」 否、勢力だけならソレすらも上回る
暴 虐 の 騎 士 団(ナイツ・オブ・スレイヤー)ッッッッッッ!!!!!!』
 山吹色の光が染める異界の街路で、夥しい軍勢が一人の女神を取り囲む。
 現実感等とうの昔に消散し、凄惨な中にもある種の荘厳さを滲ませる
神話の如き光景。
「ク、クハハハハハハハハハハハハハハハハハハッッ!!
ファーーーーーーーーーハハハハハハハハハハハッッ!!
圧倒的ではないか!! 我が能力(チカラ)は!!
甦ってより得体の知れぬ脈動が裡で漲っていたが、
よもやコレほどのモノとはな!!
感謝するぞ統世王ッ! 我が存在をここまで高めてくれたコトにな!!」
 自分でも認識仕切れない、畏怖するほどの、余りにも莫大な力の噴出と行使。
 その現出にオルゴンの正気は逸脱する(元よりその境界は危うかったが)
 今では辛うじて有った仮初めの忠義すら沸き出でる狂気に剥ぎ取られ、
後に反旗を翻そうと画策するのは明白だった。
「力に溺れた者の末路……ソレは、人間も紅世の徒も変わりませんわね」
 黄昏に染まった街並みに響き渡る狂気の哄笑を、
静かな声音が消される事なく遮る。
「――ッ!」
 すぐさまに差し向けられる、幾千もの淀んだ視線。
 ソレに怯む事も、厭う事もなく、女神はただただ憐れむような瞳で
オルゴンを見つめた。
「本当に、やれやれですわ」
 紡ぐ言葉に揺らめく、玲瓏なる薄布。
 彩られる素肌が、沸き上がる熱情に比例して輝くように視える。
(ヌ、フゥ……ククククククク…
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