第17話 おだやかな日に
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Side シーゲル・クライン
ユーリ・アマルフィ
「これより、最高評議会提出案件について協議を始める。
各委員方には十分に論じられた上での採決を。
では案件1、オペレーション・スピットブレイク実行について。
評議会の委員達はざわついている。
議長は発言を求める。
クライン
「発言を許してもらおう。
オペレーション・スピットブレイクの目標はパナマなのだな?」
ザラ
「提出した案件通りです。」
クライン
「私のところには、アラスカだと言う情報が入っている。」
評議会が更にざわつく。
「「アラスカ…」」
ザラ
「出まかせを!クライン!」
クライン
「ユーリ・アマルフィ、このディスクを再生頼む。」
ユーリはディスクをセットした。
動画が再生されて各議員のモニターに映像が流れ始める。
光輝
『この映像をご覧の皆様、初めましてミスリル顧問のコウキ・イチジョウです。
オペレーション・スピットブレイクの新の目標はアラスカです。
その証拠をお見せします。』
オペレーション・スピットブレイクの作戦書が映像に映った。
ザラ派にも知らされていなかったので、更にざわつく。
「「嘘だ!」」
「「ザラのサイン入りだぞ!」」
光輝
『この作戦書は一部の者にしか教えられていません。
ただ問題なのは、この情報が地球軍に伝わっている事です。
プラント内部に裏切り者がいる、と言う事です。
明らかにこの戦争は地球軍が悪いのです。
特にブルーコスモスの連中がです。
国民に正確な情報が伝えられていないのです。
しかし今のプラントも同じです。
パトリック・ザラ国防委員長、シビリアンコントロールをご存知でしょう。
軍が政府に正確な偏りのない報告を行い。
政府が適切な判断をする。
軍と政治家は適切に分離する。もしくは軍人は政治家に成るべきでない。
貴方は地球軍のモビルスーツのパイロットが、コーディネイターである事を隠蔽しました。
私の遺伝子操作の論文も、ミスリルの事も同じです。
私は目標がアラスカかパナマなんて、どうでもいいのです。
勝手に議決して下さい。
但し、遺伝子操作の論文とミスリルの事は既に報道機関で放映されているでしょう。
放送を止めたら皆が政府に不信を抱くでしょう。
ネットには既に公開してあります。
信じるも信じないのも自由です。
それでは、よき議論をされて下さい。
最後に警告です。地球ではアラスカにある物資を送っています。
自滅されない事を将兵とその家族に代わって祈ります。』
光輝の祈りと共に映像は終わった。
ザラ
「でたらめだ!クライン図ったな!」
クライン
「真実か偽証か、どうでもいい。
私は娘
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