第16話 宿敵の牙
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Side キラ・ヤマト
サイーブ達はバナディーヤに補給目的に来ていた。
バナディーヤは北アフリカの都市である。
ここ市場では住民達が売り買いで賑やかである。
カガリ
「じゃぁ、4時間後だな。」
キサカ
「気を付けろ。」
カガリ
「分かってる。そっちこそな。アル・ジャイリーってのは、気の抜けない奴なんだろ。」
ナタル
「ヤマト少っぃ…しょっ少年…た…頼んだぞ。」
ナタルは濃いサングラスの下で言い間違いで顔を赤らめている。
ナタルに同伴しているトノムラは、ナタルが階級を呼びそうになって頭を押さえていた。
キラ
「…」
サイーブ
「行くぞ!」
ナタル
「ああ。」
カガリ
「おい!何ボケッとしている。お前は一応護衛なんだろ?」
キラは薄いサングラスを掛けている。
キラ
「本当に、ここが虎の本拠地?
随分賑やかで、平和そうなんだなぁ。」
カガリ
「ふん!付いて来い。」
キラ
「え?」
カガリは路地裏へと案内する。
目の前には破壊された建物があった。
カガリ
「平和そうに見えたって、そんなものは見せかけだ。」
キラ
「あぁ…!」
バナディーヤの子供達
「あははは…」
カガリは上を見上げる。キラもカガリの視線の方へを向ける。
建物の上にはレセップスの上部が見えている。
カガリ
「あれが、この街の本当の支配者だ。
逆らう者は容赦なく殺される。ここはザフトの、砂漠の虎のものなんだ。」
バナディーヤの子供達
「あはは…うふふ…待て待てー…あはは…」
バルトフェルドはカガリ達を睨んでいた。
Sideout
Side マリュー・ラミアス(アークエンジェル)
マードック
「あーあぁ…たっくもう…こんなもん持ち込んでよぉ…何だってコックピットで作業しなきゃ、なんねぇんだよぉ…」
マリュー
「でも…いつからそんな…」
フラガ
「さぁ…?けど…地球に降りてからじゃないの?…それまで…そんな余裕なかったでしょ?」
マリュー
「あの子は…コウキさんの部下でしょう…。」
フラガ
「コウキが何か頼んでいる?だよねぇ…俺もそう思うんだけどさぁ…。」
マリュー
「…ハァ。」
マリュが格納庫ら通路の扉を開く。
フラガ
「あ!ぁぁ…」
マリュー
「それにしても迂闊だったわ。
パイロットとしてあまりにも優秀なものだからつい、正規の訓練も何も受けてない子供だということを私は…。」
フラガ
「君だけの、責任じゃないさ。俺も同じだ。
コウキがレジスタンスの指導でここに戻っていないのがいけない。
いつでも信じられないほどの働きをしてきたか
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