第16話 宿敵の牙
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言いたいのは、何でこれが鯨なんだってことだよ。」
キラ
「…じゃぁ、何ならいいんですか?」
バルトフェルド
「んーー、何ならと言われても困るが…、ところで、どう?コーヒーの方は。」
キラ
「…」
バルトフェルド
「あ、君にはまだ分からんかなぁ、大人の味は。
…
ま、楽しくも厄介な存在だよねぇ、これも。」
キラ
「…厄介…ですか?」
バルトフェルド
「そりゃぁそうでしょう。こんなもの見つけちゃったから、希望って言うか、可能性が出てきちゃった訳だし。」
キラ
「あぁ?」
バルトフェルド
「人はまだもっと先まで行けるってさ。
この戦争の一番の根っ子だ。」
キラ
「んん…。」
光輝
「コンコン。隊長失礼します。
隊長にお届け物です。」
光輝はドアをノックして、返事も聞かずに入る。
光輝はザフト軍の一般兵士の恰好をしている。
バルトフェルド
「君は…。」
光輝
「新兵です。それより、コウキ・イチジョウさんからの荷物です。
中身はブレンドコーヒーとそのレシピでした。」
光輝は肩に担いだ段ボール箱を降ろし、レシピを渡す。
バルトフェルド
「あっはっはっは、君は大胆な奴だなぁ。
一般兵の恰好して、コウキ・イチジョウ。」
キラ
「コウキさん…」
光輝
「へぇー、これが噂の独自ブレンドのコーヒーですか。」
光輝は会話を横に、勝ってにコーヒーをカップに注いでいる。
「「…」」
コーヒーカップを持ってキラの横に座る。
帽子を脱ぐことも忘れない。
光輝
「旨い。
お返しに私のコーヒーも御馳走しましょう。」
光輝は蓋の空いている段ボール箱から、一つのポッドを取り出してテーブルの上に置く。
自分のカップのコーヒーを飲み干して、自分のカップにポッドの中身を注ぐ。
光輝
「うん、美味しい。
キラ君もバルトフェルドさんも飲み比べてみませんか。
ここでは手に入らない豆をブレンドしていますから、美味しいですよ。」
「「…」」
光輝
「鯨石ですか?本物とは限りませんよ。
年代測定や羽の部分が偽物でないと鑑定されていません。
もしかすると二種類の生物がたまたま重なりあったかもしれません。
起源も地球や他の惑星で進化した生物かもしれません。
実証は2例以上見つかってから議論するべきです。科学者としてわ。
太陽系には風化しない空気のない衛星も沢山ありますから。
そこに存在しないと分かれば。
その時は外宇宙から飛来した衛星が、太陽系の惑星に捕まったと考えるべきです。
一般にエヴィデンスゼロワンの説は仮説の段階です。
人は権力者や見識者の言う事を信じすぎです。この戦争の一番の根っ子です
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