第五章
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「爆撃をしてそれからは」
「ああ、相手は帰る」
「それまでですね」
「この連中を爆撃隊に引き寄せるな」
「わかりました」
その部下も頷いた、そしてだった。
マクドネルの編隊は小隊単位になりそのうえでだった。
敵の月光達に上下左右に激しく動き回りそうして攪乱にかかった。月光はどの機もその動きに戸惑い爆撃隊に迎えなくなった。
爆撃隊はその間に爆撃を行った、爆弾が落ちるヒュルヒュルという音が夜空に響き下に次から次に火が起こった。
爆撃は暫く続いたがそれが終わり。
彼等は離脱にかかった、マクドネル達は敵編隊をこれまで防いでいたが。
爆撃隊が安全圏まで逃げるとだ、マクドネルは部下達に言った。
「時間だ」
「撤退ですね」
「今から」
「爆撃隊はもう逃げた」
安全圏までというのだ。
「それならここにいる理由はない」
「はい、それじゃあ」
「撤退ですね」
「俺達も」
「そうしますか」
「ああ、そうするぞ」
こう部下達に言ってだった、彼は自分が率いる編隊に撤退を命じた。機動力と速度に劣る月光達を振り切るのは楽だった。
空母に帰還した時はもう日が昇っていた、その中を戻って艦長のリースに報告した。
「被弾した機体はありましたが」
「全員無事だったな」
「幸いに」
「よくやってくれた、ではまた出撃する時はだ」
「その時にですね」
「伝える」
艦長室に来たマクドネルに言った。
「だから今日は休んでくれ」
「わかりました、ですが正直疲れました」
「そうだろうな」
「夜でしかもはじめての仕事です」
陸軍の爆撃機の護衛というそれはというのだ。
「ですから」
「爆撃機の護衛はあったがな」
「こっちのですからね」
海軍のとだ、マクドネルはリースに答えた。
「あくまで」
「しかも昼だったからな」
「何かと違うので緊張しました」
「その割には上手くやったみたいだが」
「そうなる様にしましたからね」
口の端で笑ってだ、マクドネルはリースに答えた。
「ですから」
「全員連れて帰ってこれたか」
「そうです、皆もよくやってくれました」
「じゃあ次もそういきたいな」
「次もですね」
「ああ、夜だ」
「その時の爆撃ですね」
夜間爆撃であることをだ、マクドネルはリースに確認した。
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