第三章
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「これがな」
「いいっていうか」
「何だよ」
「またって思ってるのよ」
こう彼に言った。
「いつもストライブの服で」
「子供にもか」
「それって思ってね」
「やっぱりな」
「それでもっていうのね」
「これ誰が着ても似合うからな」
彼が言うにはだ。
「ストライブは」
「そうかしら」
「俺が思うにはな」
「それはあなたが思うだけでしょ」
また彼に言い返した。
「それは」
「そうか?」
「そうよ、本当に子供にまでって」
「いいだろ、何か困るか?」
「そう言われると」
ストライブの服で困るかと言われると。
「別に」
「だろ?他の服は御前が買えばいいしな」
「じゃああなたはっていうのね」
「ああ、一着は絶対にな」
プレゼントする服のだ。
「これだよ」
「ストライブなのね」
「そうだよ、絶対にな」
「やれやれね」
「じゃああげるな」
「言っても聞かないわね」
「別にしたら駄目ってことでもないだろ」
このことも言われてみればそうだ、彼が着ても子供が着てもそれで困る服かというと決してそういう訳でもない。
だからだ、彼も私にこう言ったのだ。
「そうだろ」
「まあ夏着てもいいし」
「冬は下着にもなるしな」
「それじゃあ」
「ああ、この子にもあげるな」
「わかったわ」
ここで私は折れた、そしてだった。
彼は私達二人の子供に笑顔でそのストライブの服をプレゼントした、子供は成長するにつれて彼が贈った服を笑顔で着る様になって。
五歳になる頃にがだ、父親と同じくいつもストライブの服を着る様になっていた。そして私も気付けばだった。
いつもストライブの服を着る様になっていた、親子三人で外に出ると。
彼は笑ってだ、私にこんなことを言った。
「ユニフォームみたいだな」
「三人共だからね」
私は自分達の服を見てから答えた、三人共赤と白の横縞のストライブのシャツだ。
「それでよね」
「ああ、そうだろ」
「何時の間にかね」
私もだった。
「ストライブ着る様になったら」
「そうなったな」
「結婚してずっと一緒にいる様になって」
「俺の影響か」
「そうよ、まあ家族が同じ服を着るのは」
「いいだろ」
「家族だからね」
一緒に住んでいるかrわだ、絆が一番強くて深いだけに。
「同じ服を着ると」
「やっぱりいいよな」
「確かにね」
「だからこれからもな」
「親子三人でっていうのね」
「ストライブ着ような」
「三人、ね」
自分で言った言葉をだ、私は。
くすりと笑ってだ、こう言って否定した。
「四人になるわよ」
「おい、まさか」
「そのまさかよ」
「そうか、出来たんだな」
「三ヶ月らしいわ」
「そうか、じゃあ四人でな」
彼
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