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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
帰郷-リターンマイカントゥリー-part7/烈風と零
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オオオ!!」
両腕に切り傷を負わされ、レッドキングはゼロの首から両手を離してしまう。対するゼロは、人間だったら危うく窒息しかけるほど首を絞められ、かなり咳き込みながら膝を付いた。
レッドキングは立ち上がろうとするゼロに近づくと、彼の顔をこめかみ目がけて殴り付ける。顔を殴られたゼロはすぐに立ち上がり、お返しにレッドキングに二度、胸元を狙って回し蹴りを叩き込んだ。しかし、レッドキングはゼロの懐に飛び込むように体当たりをすると、自分の背中でゼロを持ち上げ、自分の背後に転がし落とした。さらに、地面に落ちたところで、奴はゼロに飛び掛かるようにのしかかる。
「グハァ!!」
レッドキングの体重は予想以上に重く、まるで腹に何万トンもの岩を落とされたような激痛を痛感する。腹を押さえてもだえるゼロを、レッドキングは容赦なく蹴り飛ばした。
「ウワアア!!」
腹に思い切り叩き込まれた。人間の姿だったら戻してしまいそうだ。酷い一発を受けたゼロ。苦しむゼロに、レッドキングは足元の地面に手を突っ込んで何かを掘り起こしていく。地面の中から、奴が掘り起こしたもの。それはとんでもないサイズの岩の塊だった。
ゼロが体を起こそうとしたときには、すでにいつでも投げつけられる状態だった。



ゼロがレッドキングと戦うのと同じ時間、公爵家の屋敷ではカトレアとエレオノールの二人を救うための、瓦礫の撤去作業が続けられていた。
しかし瓦礫の山は、思いの外瓦礫がたくさん積み上がってしまっているほか、レッドキングが投げつけた土の塊に至っては奴の馬鹿力でかなり凝縮されていて、土の魔法でもなかなか崩すことができない。
「ぬぬううう!!忌々しい塊め!」
公爵は精神力を必死で練りこみ、レッドキングが投げつけた土の塊に向けて杖を振るう。すると、ようやく土の塊がバラバラに崩れ落ちた。
「皆の者!すぐにこれをどかせ!」
すぐに公爵の命令を受け、召使たちが土の塊を撤去しはじめる。当然公爵もレビテーションの魔法を使って瓦礫を撤去していく。
そして…ついに瓦礫の下から、赤い何かが
「ピグモン!?」
ムサシが瓦礫の中からピグモンの姿が発見され、驚く。さらにピグモンのその下には…。
「お嬢様!!」
彼らが捜していた、カトレアとエレオノールが埋まっていた。
「カトレア!エレオノール!しっかりするのだ!」
公爵が真っ先に二人のもとに駆けより、二人の名前を必死に呼びかけた。すると、うっすらと二人の目が開かれる。
「お父様…私…」
「うぅ…」
「あぁ…よかった!!お前たちが無事で…」
土まみれになった娘たちを、公爵は自分が土にまみれることも厭わず強く抱きしめる。娘たちが一人も欠けることがなかった。その喜びが、公爵が思わず目から涙が溢れさせようとする。
「そ、それよりお父様!ルイズは?それ
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