113話 冒険
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えっと。七賢者って聞いたその瞬間からひとりは確実に分かってたんだけど、エルトは分からなかった?え、何みんなそこには同意してるのさ。賢者だよ?存命の中で最も賢者にふさわしい人物が分からない?
……そんなに喜んで行ってなかったけど、各地の聖地にモノトリア長子として訪問してたのは良かったみたいだね。
「最後の賢者は法王様だよ。サヴェッラ大聖堂にいらっしゃるお方」
「僕、宗教に疎くてさ」
「あっしも教会に行くと背中が痒くなるでがす……」
「あたしもそんなに熱心じゃないのよ」
「……ククール、君だけが頼りだよ……」
私のすがるような眼差しにククールはうっとたじろぐ。そういえば加入してすぐのころはゼシカに生臭坊主とか言われてなかったっけ。というか、修道院を抜け出してドニの町でポーカーしてたもんなぁ……マルチェロとはいろいろあったみたいだし、あまり真面目じゃなかったとしてもあまり責められない、か。
「おいおいトウカ。目を逸らさなくても俺はこれでも聖堂騎士団員、法王様ぐらい知ってて当然だろ?」
「だよね!」
良かった!ククールがなんかキザったらしく喋ってるけど、そこはいいや!
「法王様の警備はバッチリのはず。レオパルドが行動したらどうなるかはわからないけど。一応他に候補になりそうな人物もいないし、頭に置いておいて欲しい」
「うん、法王様ね」
大丈夫かな?私も神様の存在は信じていても信仰して敬い崇めてるわけじゃないけど……なんか、興味のなさに不安だよ!
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