暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第240話 味方
[9/10]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
も、恥ずかしさもあって、出来る事ではないのだが……、今は仕方ない。それに、幸いにも周囲にいるのは、アスナ以外は、NPCばかりだったから良かった、と言えるだろう。

 事情を知っているアスナは、少々妬けてしまいそうな気持ちを抑えつつ、笑顔で暫く見守った後、そっとレイナに促した。……その後に、2人ともが顔を真っ赤にさせたのは言うまでもない事だった。

 
 その後は、まだまだ火照った様子だった2人で、ちょっとクールダウンの時間も欲しかったんだけど、時間も時間だったから合流した。
 アスナを中心に、BOSS戦のプランを上げていったその時。

「あれ? おーい、レイナー、リュウキ―、どーしたの? 大丈夫??」
「ふぇっ!?」
「っ……」

 ひょいっ、と顔を覗き込むユウキ。突然、ユウキの顔が前に出てきたため、レイナは驚きつつも、直ぐに手を振った。リュウキも同じだった。

「ううん、大丈夫、大丈夫だよっ、えっと、メンバーのポジションの話、だよね?」
「うん。そーだよ。レイナやアスナ、リュウキが入ってくれて、すっごく幅が広がったんだよー!」
「……ああ。そうだな」

 リュウキは、こほんっ、と咳払いを1つして、頷きつつ 辛うじて聞いていた内容を頭の中で再生する。

「ユウキとラン、ジュンとテッチが近接前衛型(フォワード)、タルケンとオレ、ノリが中距離型(ミドルレンジ)、後の3人が後方援護型(バックアップ)、だな。確かにバランスが良い。戦術の組み立て次第で十分に出来る」
「はいっ、そういっていただけると、凄く心強いです」

 ランは、ぱぁっ と花開く様に笑顔になった。
 その笑顔のまま、指を立てて。

「リュウキさんは中距離型(ミドルレンジ)となってますが、全範囲(オールレンジ)の方が良いかもしれませんね。剣だけじゃなく、魔法にも長けてるとの事ですから」
「ん。それでも問題ないが、個人プレイに走ってしまう可能性も高いからな。しっかりと意思疎通はしていこう。敵の手数の多さ次第では難しいかもしれないが、最低限度は伝えるつもりだ」

 リュウキとランの話を聞いて、皆頷く。

「ははは。ランに勝っちゃうリュウキなら、ほんと安心だよ」
「だよねだよねー? あっさりやっちゃいそうな気がするよー」

 あはは、と能天気に笑うのは、ジュンとユウキの2人。
 そんな2人のオデコに、『こらっ』と指をはじくのはアスナ。

「頼りすぎちゃうのも駄目だよー? リュウキ君はとっても強いけど、負担をたくさんかけちゃう訳にはいかないからね? ユウキだって、十分凄いんだから。それに、ジュン。男の子なんだから、もっと頑張る事っ 良い?」
「「はーい、先生(せんせー)」」  
 
 勢いよく、手を挙げて返事をする2人。
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ