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NARUTO日向ネジ短篇
【ネジおじさんに伝えたいこと】
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場所で、俺が今から修行をつけてやろうと思う」

「はぁ...!? 何言ってんだよ。おれとおじさん、今まで修行なんて一度もしたことないだろ? ハナビのおばさんとヒアシのじぃちゃんからは修行つけてもらってるけどさ……」

「だからこそ、今のお前の実力を確かめてみたい」

「おじさんは、無理しちゃいけない体なんだろ。ハッキリ言って、相手になんないじゃん」

 ボルトとしては、嫌味のつもりで言った訳ではなかった。

「心配するな。...今はとても調子が良くて、体を動かしたい気分なんだ。実の所、玄関から出て来たのではなくて、俺にあてがわれている部屋の窓から出た。ヒナタとヒマワリには、もう休むと言ってある。……本当の事を言ったら、止められ兼ねないからな」

「いや、そりゃそうだろうけどさ……」

「俺のわがままに付き合ってくれないか、ボルト」


 微笑を向けてくるネジに、ボルトは仕方なく付き合う事にして共に音も無く二階の窓から道路沿いに降り立ち、街灯の明かりが辛うじて入る開けた場所まで行き距離をとって向き合った。


「……俺は、お前に一切攻撃しないし反撃もしない。ただ、見切る事に徹する」

「は? 何だよそれ、つまんない修行だってばさ。忍引退してずいぶん経つおじさんが、もうすぐ下忍になる予定のおれの攻撃よけきれると思ってんの?」

「つべこべ言っている暇があったら、掛かって来い」

 ...祖父と叔母の構えは見知っていたが、ネジに関しては初めて目にする柔拳の構えに、ボルトは緊張感を覚えた。

「上等だってばさっ。...つーか、1発でも当たっておじさんダウンしたら、修行やめにするからな!」


 ───ボルトなりの気遣いでそう言ったものの、数十分経過しても1発も当てられず、ネジは白眼を使わずとも滑らかな動きでボルトの攻撃を難なくかわしている。

「……どうした、もう終いか?」

「(くっそ、かすりもしないってばさ...っ)おじさん、ホントは忍引退してないんじゃないのかっ?」

「その言葉自体、攻撃を当てられない言い訳になるぞ」

 表情豊かな方ではないが普段はヒマワリやボルトに対して穏やかな微笑を浮かべている為、ボルトからしてみれば、今のネジはほとんど見た事がない冷ややかな表情をしているように見え、怯みそうになったがボルトは、今だからこそ直接聞いてみないといけない気持ちに駆られた。


「おじさん……、母ちゃんをキズつけたことあるって、言ってたよな」

「あぁ……そうだ。傷付けた事は元より、激情に駆られ……殺しかけてしまった事がある。実際、先生方に止められなければ、本当に殺していたかもしれない。そうしていたら、分家の役目に反した俺の命も無かったろうが。────俺が……恐いか、ボルト
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