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NARUTO日向ネジ短篇
【ネジおじさんに伝えたいこと】
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じゃなくて姉ちゃん。ネジのおじさんって、母ちゃんを守るだけじゃなくて、キズつけたこともあるって……ほんとか?」

「────その事、誰から聴いたの?」

 ボルトの言葉に、ハナビの表情が曇る。

「おじさんが、言ってたんだってばさ。おれがアカデミーにまだ入ってない頃、おじさんの額の包帯ほどいちゃって、よく分かんない模様みたいなの見てさ。その時はまだ話すの早いかもしれないって言われて、いつかちゃんと話すって言ってたんだけどさ……おじさんとは最近、まともに会えてないし」

「ボルトはおじさんから話してくれるのを待たないで、私から聴いてみたいわけ?」

「そりゃあその……母ちゃんからはなんか聞きづらいし、ヒアシのじぃちゃんからだとコエぇ気がしてさ」

「そう。…いいわ、話したげる。今のボルトに判る範囲で、ね」


 ハナビは呪印制度、日向事件、中忍試験の出来事などをかいつまんでボルトに話してやった。


「───おじさんの、父ちゃんが……ヒアシのじぃちゃんの代わりに、死んじゃったのか?」

「えぇ……そして兄様は、宗家を憎んでいた時期があった。でもそれをあんたの父さん……ナルトが、憎しみから解放するきっかけをくれたのよ」

「父ちゃん、が…?」

「そう。自分が火影になって、日向を変えてやるってね。実際、そうなった訳だけど」

 ハナビはその時の中忍試験試合会場に響いたナルトの言葉を、鮮明に覚えていた。


『日向の憎しみの運命だかなんだか知んねぇがな、オマエが無理だっつーなら、もう何もしなくていい! オレが火影になってから、日向を変えてやるよッ!!』


「……けど、おじさんの額の呪印、消えてないってばさ」

「そうね……分家が宗家を守る為の呪印制度は確かに廃止されたけど、日向の呪印は特殊で───受けた本人が死んでしまわない限り、解ける事は無いの。白眼の能力を封じた上で、ね」

「そう、なんだ……。じゃあ、おじさんが母ちゃんをキズつけたことあるってのは────」

「姉様なら、こう言うわね。『ネジ兄さんが私を傷つけたんじゃない、私が兄さんを傷つけたの』って。……私からの話だけじゃ物足りなければ、やっぱりおじさんから直接聴いてみなさい。姉様からだと、自分のせいだからってばかり言うだろうし、父上だと、かなり話が重くなりそうだし……どうしたいかは、ボルトが決めなさいね」


 ちょうどヒナタとヒマワリ、ヒアシが出掛けから戻って来た事もあって話はそこで途切れ、ボルトはまだ理解しきれない頭と気持ちをモヤモヤさせたまま、母と妹と共に日向邸を後にして家路についた。





 ────数日後の夕刻、ボルトがアカデミーから家に帰ると、ネジが久々にうずまき家を訪れており、ヒマワリは大いに
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