暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜黒衣の魔導剣士〜
sts FINAL 「それぞれの道へ」
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ろうか。凄まじく俺のよく知る昔のはやてに近しい雰囲気が出ているようでならないのだが。

「ちなみにその手の届く範囲の中に私は入ってるん?」
「時と場合による」
「ちょっ、そこは入ってるに決まってるだろとか言うとこやろ。相変わらずショウくんは女心が分かっとらんなぁ」

 そういうお前も男心が分かってないけどな。そもそも……俺の周りにまともというか基準となるような普通の異性が居る気がしないんだが。
 はやてはこんなんだし、なのはとかは一度決めると折れることを知らないし、フェイトは過保護気味だったりするし。普通っていったい何なんだろうか……

「別に分かりたいとも思ってない。特にお前の言う女心はな」
「なっ……それは何でも言い過ぎやろ。少し前までは私が無茶なことしたら絶対止めるみたいなこと言うてたくせに、六課が解散ってなった途端それとかひどすぎや」
「解散ってなった途端に昔のノリに戻ってるお前に言われたくないんだが。というか、それとこれとは話が別だ。お前が無茶をすれば止めるし、危ない目に遭えば助けるに決まってるだろ」

 そうアインスと約束したんだから。たとえそれがなかったとしても、はやてやヴィータ達は俺にとって大切な存在だ。守れるなら守りたいし、守れるように強くなりたいと思う。
 とはいえ、これを口にするのは恥ずかしいので言葉にはしない。意識を切り替えてはやてに戻すと先ほどまでと打って変わって豆鉄砲を食らったような顔をしている姿が見えた。俺と視線が重なると彼女の顔に赤みが差し始める。

「はやて?」
「――っ、ショウくんのバカ! 不意打ちは卑怯や。というかさらりとそないなこと言うの禁止!」
「何でそこまで照れる? 割かし似たようなことは今までにも言ってきただろ」
「時と場合によるんやボケ! 乙女心ってもんが分かってなさ過ぎや!」

 確かに乙女心を理解しているかと言われると交際経験はないので理解していないと言わざるを得ない。しかし、バカだのボケだの言われたくはないのだが。というか……何かこいつ前よりも口悪くなってないか?
 顔を真っ赤にしながら突っかかってくるはやてを落ち着かせるために適当に相手しながら歩いていく。最初こそこちらの態度にも感情を顕わにしていたが、どうやっても対応が変わらないと理解したのか徐々に落ち着きを取り戻し始めた。

「はぁ……今日のショウくんはいつにも増してドライ過ぎや。私だけ騒いでバカみたいやんか」
「こっちがおかしいみたいに言ってるが、おかしいのはお前であって俺じゃないぞ」
「そういうことは黙っとくんが優しさや……まあええ、ショウくんがどういう人間かは誰よりも理解しとるつもりやし。それでどないするん?」
「ん?」
「今後の方針や」

 そういえばそんな話をしていたな。完全に不真
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