19話目 湖岸の戦場(中)
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し、レパルダスは超高威力の連撃技“みだれひっかき”を放ち、ジュカインの体力を一気に削る。
パニックのジュカインに対し、エレナが冷静に指示する。
「ジュカイン、落ち着いて! まず前進! 振り向きながら斬撃! 3歩後退! 今よ、銃撃! 少し右を撃って!」
エレナの指示で、ジュカインはうまくレパルダスと距離をとり、さらにレパルダスに攻撃することに成功した。
ジュカインが“タネマシンガン”を連射し、レパルダスを牽制する。しかし、目をつぶされて視界が定まらないジュカインは銃撃に隙が生まれる。レパルダスはその隙を見逃さない。
レパルダスは多少の被弾は気にせず、一気にジュカインに近づき、後ろに回り込んで首に噛みつき、“みだれひっかき”をくらわせる。
ジュカインは素早く振り払い、草の剣をレパルダスに振るった。レパルダスをとらえた“リーフブレード”は凄まじい威力であり、レパルダスは大きなダメージを受けて吹っ飛んだ。
ジュカインはすかさずタネの弾丸を連射して追撃する。放たれた“タネマシンガン”もまた、凄まじい威力であった。
砂浜に転がったレパルダスは、素早く体勢を立て直し、ジュカインから大きく距離をとった。
「くっ、ここまで追い詰められるなんて! ジュカイン、気を引き締めて!」
エレナがそう声をかけた。
ジュカインの“リーフブレード”と“タネマシンガン”の威力が急に上がったのは、ピンチの時に草タイプの技の威力が上がる、ジュカインの特性「しんりょく」が発動したからであり、それは同時にジュカインのピンチを意味する事でもあった。
ジュカインは凄まじい威力の“タネマシンガン”を連射してレパルダスを追い詰める。
「レパ! まずは無理せず逃げろ!」
そう指示したグレイであったが、レパルダスはグレイの指示に反してジュカインに近づき始めた。
ジュカインは先ほど受けた“すなかけ”の影響で狙いがずれる。レパルダスはその隙をついて一気に距離を詰める。
「いいぞ、レパ! “みだれひっかき”!」
「ジュカイン、一旦後退!」
それぞれのトレーナーが、それぞれの指示を出した。
しかし、レパルダスはグレイの指示を無視し、“みだれひっかき”ではなく、“おいうち”を繰り出した。
悪タイプの攻撃技である“おいうち”は、逃げる体勢の相手に攻撃する時に特に威力が高くなるという特徴がある。
エレナの指示通りに逃げる体勢をとるジュカインに、レパルダスの“おいうち”がクリーンヒットした。
「よし逃がすな、レパ! “おいうち”」
「ジュカイン、斬撃よ!」
エレナは、逃げれば“おいうち”でさらに不利になると判断し、ジュカインに攻撃命令を出した。
しかし、レパルダスはまたもやグレイの指示を無視し、今度は“みだれひっかき”を繰り出した。目がつぶれて
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