19話目 湖岸の戦場(中)
[9/14]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
無傷)
ハピナス[呼び方:姐さん] (戦闘不能)
ビビヨン[呼び方:ビビ] (戦闘不能)
エレナ側
ジュカイン (中ダメージ)
リザードン (大ダメージ、麻痺状態)
チルタリス (大ダメージ)
アブソル (無傷)
************
「相手は元々弱っていたわ。弱った相手にとどめを刺すだけで、これだけダメージを受けてしまうとは、まだまだ課題が多そうね」
エレナはジュカインにそう話しかけた。
そのエレナの言葉を聞いたグレイは、ため息をつきながらエレナに語りかける。
「何だよその『ジュカインは勝って当たり前』みたいな態度は? ジュカインだって頑張ってビビヨンを倒したんだろ? 少しは労ってやれよ……」
グレイは続けて言う。
「だいたいエレナ、オレの姐さんを倒したチルタリスに一言も声をかけてないだろ! 声をかける時間が無かった訳ないよな!? エレナは、ポケモンへの感謝が足りないんじゃないか!?」
グレイの言葉を聞いたエレナは、一瞬はっとした表情を見せた。
「……そうね、グレイの言うとおり。アタシにはポケモンへの感謝が足りなかったわ」
エレナはジュカインに向かい、語りかける。
「ジュカインごめんなさい……アナタが強いから、アナタは勝って当然だなんて思っていたわ。アナタの頑張りへの感謝が足りなかった……でも、アタシはもっと強くなりたいの。今のままでは、アタシが目指す所には全然届かないの。それは分かって欲しいわ」
ポケモンへ感謝の気持ちを述べたものの、それでもまだ多くを望むエレナ。そんなエレナを見ながら、グレイは思う。
(ダメだな、エレナは強くなることにとらわれている。強さを求める奴に、弱者が何を言っても届かない……エレナの目を覚まさせるには、オレは強者になるしかない。つまり……)
考えながら、グレイは不敵に笑う。
(つまり、まずはバトルでエレナをボッコボコにしなければ、何も始まらないって事だな)
「じゃあ、バトルを再開するぞ?」
「いつでもいいわよ」
グレイは念のため、3体目のポケモンを出す前にエレナに声をかけた。
グレイは3体目のポケモンであるレパルダスを出しながら素早く指示する。
「レパ! “ねこだまし”! “すなかけ”! “みだれひっかき”!」
悪タイプで、れいこくポケモン。紫色で豹のような引き締まった体に、猫のような少し可愛い頭をもった外見。
そんなレパルダスは、一瞬でジュカインに近づき、“ねこだまし”で攻撃した。
突然の“ねこだまし”に驚いて動けないジュカインに、レパルダスは相手の命中率を下げる技“すなかけ”を放ち、砂でジュカインの目をつぶした。
突然に視界が奪われたことと、砂が目に入った痛みでパニックになるジュカインに対
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ